ma cherie (ページ6)

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おさななじみページ6

「A～ひさしぶりー」

キラキラＯＬのレナが手を振りながらやってくる。

コンサートホールのそばのカフェで待ち合わせ

お互い仕事の都合がつかなくて、たまに会うくらいだけど

幼馴染だから、会えばすぐに学生時代に戻って

楽しい雰囲気になれる。

レナは大手の企業の秘書室にいるから

いつ見ても綺麗で

「もっとおしゃれしなさい」って

私に小言を言う。

だから…今日はちゃんとした格好してきたよ！

「お、今日はちゃんとおしゃれしたじゃん！よしよし！！」

『たまにはね～(笑) レナに怒られたくないし…』

「何それ？やだ、私がいつもAに小言言ってるみたい」

『え、言ってるじゃない！』

軽く食事をしてからホールに向かった。

コンサートは素晴らしくて

チケットをくれたおばあちゃんに感謝！

何かお土産を買っていこうかな

ＣＤがいいかも…なんて考えながら

人の波にのって歩いていたら

出口付近で悲鳴が聞こえた

『何かあったのかな？』

「そうみたいね」

誰か倒れたみたいだけど

周りの人たちは手を貸すこともしないで

ほとんど逃げて行ってしまって

やじ馬が十数人とあわあわしてるホールのスタッフ。

輪になって倒れた人を囲んでる

「あら、大変！大丈夫かな？」

『ちょっと行ってくる！』

レナに荷物を預けて

私は輪の中に飛び込んだ。