期間限定 ページ30
お昼前、ジスさんの様子を見に行くと
もうベッドから出て、ソファに座ってた。
パジャマじゃなさそうだし、楽になったのかな〜?
それとも仕事かな?
『もう大丈夫なんですか?』
「あ、ありがとう…大丈夫」
お、優しい王子のままだよ?
なんだか、うれしいんですけど!!
『じゃあ氷枕返してきます。何か食べますか?』
「ん〜」
『フルーツとか、食べられそうなら何か食べた方が…』
「…僕には敬語で話すんだね」
『え・・・?』
ため口なんてできるわけないじゃん、氷の王子様に…
「ま、いいけど… 今は何もいらない。欲しくなったらお手伝いさんに言うから」
あー、背筋が凍りそう…何が悪かったんだろう???
氷の王子降臨!
食欲なかったのかなぁ?
何か変なこと聞いちゃった?
『そう… とにかく元気になったみたいでよかったです。失礼します。』
氷枕を持って部屋を出る。
元気になったら、氷の王子様も復活かぁ
じゃあ、ずっと弱ってた方が…
だめだめ、そういう考えよくない!!
ジョンハンが言ったように仕事内容に孫の世話までは入ってないし
おせっかいはやめておこう。
それか…
相当嫌われてるんだな、私。
突然やってきた部外者だもんねー、目障りだよね。
氷枕を持ったまま廊下でため息をついた。
「どうした?俺に話してみ?」
『あー、ジョンハン。 何でもないよ〜』
「何でもなくないだろ、ため息なんかめったにしないくせに!」
『ん〜、氷枕が冷たいなって』
「アホか、氷枕があったかいわけないだろ?俺が持つわ!」
『そだね〜 (笑) ありがと。』
ジョンハンが氷枕を持ってくれる。
『よかった、ジョンハンがいてくれて。』
「だろ〜!感謝しろよ!!」
ちょっとへこんだけど、こうやって笑うことができたから。
ジスさんだっていつも微笑み王子でいるのは大変だから
氷の王子でいた方が楽なのかもしれない…。
いちいち気にするのはやめよう!
あと2か月半の付き合いなんだし!
でも、期間限定だからこそ仲良くできたらいいのにな・・・。
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作者名:miel | 作成日時:2018年4月12日 12時