ma cherie (ページ21)

今日:8 hit、昨日:20 hit、合計:150,477 hit

どちらが本物？ページ21

『さ、ミンギュも家に帰って！お母さんが心配するでしょ？』

「やだ！Aが帰ってくるまで、ここにいる！」

『もぅ・・・困らせないでよ～お母さんには私からも言っておくから！』

「子ども扱いはやめて！次はいつ帰ってくんの？」

子ども扱いが嫌なら、いつまでもすねてないで！

『ん～、わかんない。帰るときは連絡するから、一緒にご飯食べよ？』

「ホント？」

ぱぁっを顔をほころばせるミンギュ

こういうところはやっぱりかわいい。

『うん、約束する！だから、今日はもう…』

「わかった・・・」

しぶしぶ立ち上がったミンギュをつれて外に出ると

ジスさんが車の外で待っていた。

ジスさんが見えた瞬間に私と手をつないだミンギュ

私を見つけて王子スマイルで手を振ってくるジスさん。

２人とも…どうした、どうした？

今までこんなことしたことないじゃん！

『じゃぁ、またね… あ、そうだ！合鍵！』

「ちゃんと母さんに返すから」

おっとー、その手には乗りませんよ？

『今、私に返して』

「ちぇっ…」

ミンギュから合鍵を受け取ってバッグにしまう。

「さぁ、乗って」

またもや王子スマイルのジスさんがドアを開けてくれた

『じゃあミンギュ、お母さんによろしくね』

車に乗り込むと来る時とは真逆のジェントルな運転

ホントはこんな優しい運転もできるんだ、ジスさん。

「鍵は不動産屋に言って変えてしまえばいいよ」

『え・・・』

そんなこと考えつかなかった

『そこまでしなくても・・・』

「弟に甘いんだ…」

冷たい声

氷の王子、降臨かぁ～

どうしてジスさんはこんな態度とるんだろう？

優しい王子と氷の王子…どちらが本物？

まさか、二重人格とか！？

やーん、リアルでホラーじゃん！！