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まってろよ ページ12

今日一日、おばあ様のそばにいて

話し相手になるのは楽しかったけど

こんな豪邸、いちいち緊張する。





食事もなんかすごいから何を食べたかも覚えてないし…

時々出会うジスさんはおばあ様がいたら王子だけど

それ以外は氷のような冷たい態度。




疲れているはずなのに、寝れない。




こんな広くてふかふかなベッドに寝たことない

あーうちの狭くてかたいマットレスが懐かしい…




―――♪



ジョンハンうまくやってるか〜?

Aまぁ・・・

ジョンハン電話してもいいか?

AOK!


「おー、どうした?珍しく弱気だな(笑)」

『楽しんでるの?趣味悪っ!』




「どう?住み込みって!変な爺に手を出されてない?」

『そういうんじゃないけど…』




「じゃあなんだよ!言ってみろ〜 俺が聞いてやるから」

『依頼主が財閥のおばあ様だった…』




「財閥、へぇー どこの?」

『ホン財閥だって… ドラマに出てくるような大豪邸だよ!』




「金持ちの気まぐれに付き合わされるってか!」

『わかんないけど…おばあ様はいい人みたいよ』




「ふぅーーん 」

『なによ〜』





「面白くなりそうだと思って…」

『他人事だと思ってー 何が言ってみろ〜よ!!』




「いや、大丈夫だから!」

『わけわかんない、ジョンハン!もういい!』





電話の向こうでくすくす笑ってるジョンハン…

相談した私がバカでした!





…でも、聞きなれたジョンハンの声で

少し緊張が解けて眠くなってきたかも








『なんか眠くなってきたから切るね!じゃあまた!』

「まってろよ」



電話を切る間際

ジョンハンがそう言った気がした



待ってろよ?

まぁ寝ろよ?

もう寝ろよ?




何だったの―――?


まぁ、いっか〜

氷の王子→←おばあさんは…



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作者名:miel | 作成日時:2018年4月12日 12時

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