Junction３ (ページ3)

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暴走自転車～MG～ページ3

スタジオの前で待ってると今日もAは一番最後に出てくる。

なるべく歩幅を合わせてゆっくり歩く

すこしでも一緒にいる時間が長くなるように…。

Aの髪に虫が止まった。

「ちょっと止まって、髪に虫が…」

『わ・・・』

そっと虫をはらう…

Aがこっちを見た

俺はなんかうれしくて笑った。

『あ、ありがとうございます…』

次の瞬間、後ろから自転車がすごいスピードで来るのがわかった。

「あぶないっ」

『きゃっ！』

とっさにAの腕をひいて抱き寄せてた。

「あっぶな！しかもライトつけてない！」

通り過ぎた自転車の背中をにらみつけた

相手には見えないだろうけど…

『あ、あのぉ・・・』

顎の下から聞こえる声…

あ、抱きしめたままだった！

慌てて離れる俺たち

やば、顔が熱い…

夜でよかった

真っ赤なのがばれるとこだった。

無事に今日も家まで送って別れる

あ！

カトク交換しよ！って言おうと思ってたのに

忘れた！！