優しいお兄さん〜MG〜 ページ19
「ほんとは食べてないだろ？」
Aの隣に座って聞いてみる
『ばれた！』
兄妹だなぁ〜
てへっと笑った顔がハニヒョンそっくりだ！
『まだこの後も踊るでしょ？そういう時は食べないんです。』
「お？けっこうストイックだね〜 大丈夫？」
Aの携帯から着信音…
ちらっと見ただけで着信拒否にした。
「出なくていいの？」
『お兄ちゃんでした(笑) もう、過保護すぎて… 』
「あ・・・」
後ろ！！
「着信拒否すんじゃねぇ！あほ！」
ハニヒョンがAの頭をぺちっと軽くたたく(笑)
『いるなら普通に声かければいいでしょ？なんで電話すんの？』
ハニヒョン、後ろで苦笑いしてる。
『それと・・・』
「うん、うん」
『帰って』
「冷たいなー。あ〜妹の塩対応がつらい！！ ミンギュや〜慰めてーーー」
俺の隣に座ってハにヒョンが甘えてくる…
え…こういう時はどうすれば？
Aのほうを見て助けを求めるけど
(知・り・ま・せ・ん！！)って口パクで答えてる。
『じゃあね、お兄ちゃん。ミンギュ先輩、後はよろしくお願いします！』
Aはレッスン室に向かって歩き出す。
ハニヒョンは俺に寄り掛かったまま
―――親父と同じニオイがする。ん？
レッスン室のドアが閉まる音がした途端、ハニヒョンが突然しゃべりだした。
「ひどいだろ？うちのA。 ほんっと俺には塩なんだよ。」
「仲いいんですね(笑)」
「あんな奴だけど、根はやさしくていい子だからさ・・・頼むな。」
「え・・・」
「なんかちょっとこじらせてるみたいだから、大変かもしれないけど…
気長に待ってやって？」
「あ・・・はい。」
「あ〜、それからこれ！ これならAも食べると思うから・・・。」
ハニヒョンはさっきも差し入れしたのに、今度はプリンをたくさん買ってきてた。
「あ、どうも・・・」
「ちなみに、Aが好きなのはコレなっ！」
はちみつプリンか…妹の好きなのをちゃんと買ってきてる
優しいな〜
「じゃ、帰るわ！またな！！」
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作者名：miel | 作成日時：2018年3月3日 22時
