Junction３ (ページ13)

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張本人～MG～ページ13

俺とパクの間に挟まれて固まってしまったA

俺はパクをにらんだけど、パクは不敵な笑みを浮かべてる…。

俺、なんかパクに悪いことしたっけか？

それともこいつはAが好きなの？

『あのっ！』

お。Aしゃべった

っていうか叫んだ？

しかもこの声は怒ってる…。

怒ってるのは俺に？パクに？

どっち？

Aは何か決心したようにこぶしを握って

息を吸うと一気に

『私、先輩と付き合ってるから！！邪魔しないで！！！』って

パクに向かって大声で言った。

え？

パクは

「後悔すんぞ、この人なんかと付き合ったら！」と言い残して去って行った。

まぁ突っ込みたいことは色々あるけど…今はいい。

「ちょ…A？」

『帰りましょう。』

ひさしぶり。ウジ君みたいな冷静な声。

Aんちに向かって歩き始めた

慌てて隣に並ぶ俺。

「今の…」

『ああでも言わないと、パク君しつこそうだし。』

「何なんだろうな、あいつ。」

『何なんでしょうね？』

「Aのこと、好きなのかもよ？」

『それはないと思いますよ？』

立ち止まるA

「何でわかるの？」

俺も立ち止まる

『小学生のとき「黙れブース！」って言った張本人だから！』

「え・・・それって伊達メガネをかけるきっかけじゃん！」

『だから、今さら何言ってんだ！って思ったらカッとなってしまって…』

そりゃそうだ。

『先輩を利用しました(苦笑) …ごめんなさい。』

そんな風に笑うなよ・・・

最近、パクが俺のことをちらちら見て挑発してるって気づいてた。

パクはきっとAのことが好きだ。

だから…ちょっかいかけるんだ…

もう『ブス』なんて言えない

Aはかわいいから。

『あ～、おっきい声出したらちょっとすっきりしたなー！』

ホントにすっきりしたみたいに両手をグーンと伸ばしてる・・・

もうメガネなくても平気になるかな…？

あ、だめだめ。

かわいいのがばれて言い寄ってくるやつが増えたら困る！