オタクに恋する最強さん【五条悟】

23万円 ページ25

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『前の先生がどういう人かは知らないですけど

その考え方は嫌いです。



私が趣味で没頭してる時は

一緒になって付き合ってくれる優しい方です。


だから私も先生の趣味に合わせたい、恋人ってそういうものではないんでしょうか？


何か一緒にしていないといけないなんて事考えてないです


先生は多忙なので、むしろ一緒にいれる事が楽しくて嬉しいです』




恋愛初心者が何言ってんだって話しだけど

言い返さなきゃ気が済まなかった。


この人の話を受け流す程、私は大人じゃない




女性「へぇ…未成年のくせに言うじゃない


あの人もそんなに心変わりしたのね。

悔しいけど少し妬けるわ



でも貴女もうかうかしてると私と同じ羽目になるわよ。


せめてその地味さ、どうにかしたら？


あの人顔"だけ"はいいから、少し気を抜いてると横恋慕が掻っ攫っていっちゃうわよ」




前言撤回。この人野薔薇みたい

いちいち棘がある

しかも横恋慕なんて…そんな古い単語乙女ゲームでも中々聞かないよ。




『地味さは今後、改善していくつもりです』



女性「…。

若いうちに挫折していくのも経験の一つよ」



「飽きたられたら私があの人貰うわね」と捨て台詞をかまして女性は去って行った。



本当になんなの、なんで挫折する前提なんだ。

私フラれる前提なの？
うわ、今更イライラしてきた。



あんな人に先生を取られてたまるかっ






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寮まで1人帰っている最中に、さっきの女性の会話を思い出す。




━━「連絡つかなくなったと思ったら、隣には違う女がいる」



これは過去の先生の話。

今の先生はそんな事しない。


そんな事は分かってる。

頭で違うと思っててもやっぱり不安にはなる。




(私の側から離れないでほしい)



そんな事を思って、過去の女性達に嫉妬してる。
妬み方が子供過ぎて情けなくなるわ。




と、いうか



(先生がいない場でもずっと考えてるとか、

私めっちゃ先生の事好きじゃん…)



自分の気持ち再確認してめっちゃ恥ずかしくなりました。

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