オタクに恋する最強さん【五条悟】

18万円 ページ20

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五条「ありがとう


でもAを不安にさせる様な事は絶対しない」




『信用してない訳じゃないんです


ただ、その…何というか…』



次の言葉が出てこない。
言葉の引き出しが貧困な事に気付かされた




五条「考え過ぎだよ、何か少しでも不安になった事があるなら言って？



僕は取り繕ってないありのままのAを好きになったんだし、今のままでいい。むしろ変わらないで」




何でこうも恥ずかしい台詞が言えるのか

心臓がうるさすぎる。




『先生の本気の気持ちとか分かって舞い上がったり…
でも嫉妬してモヤっとしてみたり、


恋愛って忙しいんですね。


こんな思いするならオタク満喫したいけど、
先生の隣にいたいとか思ったり…私って凄い傲慢』




言葉の整理が出来てないし、ありのまま先生にぶつける。



五条「傲慢なもんか


それって僕の事で悩んでくれてるんでしょ？その悩みはこの上なく幸せに感じるんだけど」




私とは裏腹に先生は嬉しそうに笑ってる。




違う、そうやって甘やかしてほしい訳じゃない。

先生に甘えてたら、いつか先生が私の元から離れて行きそうで怖い



いつまでも、先生の隣には立てない気がする。




五条「なーんでまた泣きそうになってるの」



『先生が、甘やかすから』



五条「そりゃまだAは子供だもん。無理に背伸びしなくていいんだよ」




うっ、これは単純に歳の差の包容力の違いなのか

私が単に未熟なのか。



いやどっちもだな




『絶対成長してやる…』



五条「？

十分今のままでもいいと思うけど」


『ほらそうやってまた甘えさせる！』


五条「男は甘えられるぐらいが丁度いいんですー」





いかん、話が平行線になってきた




『私は帰って女磨きをします！！』



ソファから立ち上がって、急いで寮へと戻った。

先生が甘いなら己で厳しくするしかない！！





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五条「参ったなぁ…」


1人になった部屋でポツリと呟く。




近づいてきてくれて嬉しい


踏み込んできてくれて嬉しい


でも無理せずありのままでいて欲しい




Aを悩ませたかった訳じゃないのに、現に悩ませてる。




五条「僕には本気の付き合いは荷が重いのか…？」

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