10万円 ページ11
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"ショック"…といえばショック
でもそれと同時に、"そうだろうな"って気持ちもあって
だって仮にも付き合ってるくせに
私自身、【好き】がどういうものか分かっていない。
遅かれ早かれ、こうなるとは薄っすら感じていたし思ってもいた。
『あー…はい
私迷惑、かけたから「違う」…へ?』
五条「"遊びを"って事」
『ん?…え?』
五条「あー…まあ、
年甲斐にもなくAに本気になったって事だよ。
・
今日恵と組んでたでしょ?
あれ見てさ、Aが誰かに触られたり
触ったりしてるのが嫌だなって分かってさ
正直デートした時から少しグラついてたけど、今日確信に変わって
…恥ずかしい話だけど、こういうことはちゃんと言っておかなきゃね」
なに、それ…
もうそれってさ…
五条「A
好きだよ」
綺麗な碧眼が私の顔を捉える。
先生の瞳に映ってる私の顔は、今までにないぐらい赤く染まっている。
だって、そんな事言われるなんて思ってなかった…
今日の距離感の問題だって…先生が私の事、好きだったと仮定すれば納得のいく話
でもそんなさ、
都合のいい事で…自惚れた考えなんて出来るわけないじゃんかっ…!
『〜〜〜でもッ!私…あのっ』
五条「うん、知ってる
Aは今まで通り僕と接してよ」
先生の大きい手が私の両頬を優しく包む。
五条「僕がAを落とすから
・
ゆっくり待ってて」
こんな甘い言葉を囁かれれば、拒む事なんてできっこない。
先生と私の距離は0センチ
身長差のある影がひとつに重なる
五条「…慣れない事、するもんじゃないね」
「僕までその顔の熱さ移りそう」なんて言う先生の顔はほんのり赤く染まっている。
…それは、夕陽のせいにするにはあまりに赤すぎる。
五条「…さ、あたりも暗くなったね
Aは寮に戻りな」
『は、はい…じゃあ、ま…また明日っ!』
・・・
・・
ちょ、ちょちょ…!
今までで十分恋人っぽいことしてたのに
先生が本気になったら、私どうなっちゃうの…⁈
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陽菜月 - めぐみぃ…!!かわいいかよ! (2021年4月2日 13時) (レス) id: 6820255b8b (このIDを非表示/違反報告)
モブ - あぁぁぁぁ!最高です! (2021年3月15日 2時) (レス) id: 7e72c0b626 (このIDを非表示/違反報告)
ミラ(プロフ) - 尊い…恋愛って素晴らしいですね!!少女漫画みたい〜!!!更新楽しみにしてます!! (2021年3月6日 17時) (レス) id: 23e9cd344d (このIDを非表示/違反報告)
遊(プロフ) - gさん» ありがとうございます! (2021年3月5日 0時) (レス) id: f90a81fce9 (このIDを非表示/違反報告)
遊(プロフ) - クレイさん» なるべく早めに更新できるように頑張ります! (2021年3月5日 0時) (レス) id: f90a81fce9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:遊 | 作成日時:2021年3月3日 21時