27．本当の気持ち(3) ページ27
「本当は君に話すか話さないか、さっきまで悩んでいたんだ。だけど、やっぱり本当の事を聞いてほしいと思った。辛かったら途中で止めてくれていいからね」
夏油さんの言葉一つ一つから伝わってくる。本当に優しい人なんだろうなと思った。その気持ちに応えるように、私は大きく頷いた。
「私もね、昔から視えるんだ。人には見えないモノが。Aさんも視えるんだよね？」
『はい…夜とか暗くなってからですけど』
「私も初めはそうだった。だけど、段々と昼間でも視えるようになって、何か自分の中でも力がある事に気づいてね。ある程度の歳になれば、呪霊を祓うことができていた。」
呪霊とはあのお化けで、祓うというのはお祓いという意味だろう。頭ではお寺でのご祈祷をイメージしてみたんだけど、合ってるんだろうか。とりあえず話の流れを断ちたくなかったのでわかったフリをしてしまった。
「まぁ、私の場合は少し特殊で、呪霊を取り込んで従わせる事ができるんだ」
『え、ゲットできるって事ですか？！』
「ポケ◯ンみたいな言い方だが…まぁそうだね」
やばい、あんな化け物をゲットできるなんて。最強じゃん…あ、。
『昨日助けてくれた時って、その手持ちからどれか一体を召喚したってことですか？』
私を助けてくれた化け物は、夏油さんが繰り出したものだったのか…
『すごいです。凄すぎます！！』
普通の人じゃないと思っていたけど、どうやるかはわかんないけど、あんなお化けを従えれるなんて…夏油さんが三蔵法師様に見えてきた。
「え、気持ち悪くないの？」
驚いた顔をしている夏油さんの手を取り、そんな事思いませんっ！って大きな声で言ってしまった。
『だって、その力のおかげで私は助かったんです！それに、視える事には慣れてますから…私も、何もできませんが同じみたいなものです』
「…ありがとう」
さっきまであまりこちらを見なかった夏油さんは、嬉しそうに笑った。私もよく気持ち悪いと言われ仲間はずれにされた経験がある。もしかしたら夏油さんもそうなんじゃないかと勝手に想像してしまった。
手を無意識にとっていたことに気づき、慌てて離そうとしたが、止められる。私の指に自分の指を交互に入れ、ぎゅっと握られた。
ギュッ
手もそうだが、体全身が締め付けられるように音が鳴り火照り出した。
しかし、次の言葉は予想外だった。
「君は、呪われている」
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yoku(プロフ) - Nekoさん» ありがとうございますw (2022年7月13日 6時) (
レス) id: 24eb35b20b (このIDを非表示/違反報告)
Neko - 面白すぎて..チィーンw 夏油寂しそう...w (2022年7月12日 22時) (レス) @page4 id: 87f128d50e (このIDを非表示/違反報告)
yoku(プロフ) - 夢楽笑さん» コメントありがとうございます！夏油さんのイジられる話が好きすぎてw完結までもう少し、頑張ります！ (2022年7月4日 9時) (レス) id: 24eb35b20b (このIDを非表示/違反報告)
yoku(プロフ) - 小宮瑠璃さん» お返事遅くなり失礼しました。ジャーナリスト！候補に入れさせていただきます(^-^) (2022年7月4日 9時) (レス) id: 24eb35b20b (このIDを非表示/違反報告)
夢楽笑(プロフ) - 夏油さんふびんwww主人公と夏油さんの距離感ドキドキです！頑張ってください〜！ (2022年7月4日 9時) (レス) @page31 id: 91488f7b93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yoku | 作成日時：2022年6月16日 18時
