23．真実への一歩(2) ページ23
流れで送ってもらってるんだけど…明らかこの人も不審者だよね？人通り少ないとはいえ、すれ違う人皆振り返るし。目隠ししてるくせになんで普通に歩けるんだ？
『あ、あの…五条さん、でしたっけ？』
「そうだよ、どうしたの？」
ずっと無言なのも気まずいので隣を歩く五条さんに話しかけてみた。
『夏油さんと一緒の職場とお聞きしてるんですけど…学校の先生、なんですよね？』
「そう！なに、見えないー？」
声のトーンと口角の上がり方でちゃらけているのが伝わってくる。
『まぁ、はい…さっきの会話といい、それに……』
階段での出来事を思い出す。
夏油さんが助けてくれたのは明らかだったが、普通の人間にそんな事ができるのだろうか。
「んー…僕がフライングで話しちゃうと怒られそうだけど、気になって寝れなかったーとかも可愛そうだし、少しだけね」
そして五条さんは歩みをとめ、路地裏を指差した。
「君、視えるよね？」
その先には、うにゃうにゃと動く変な生き物がいた。他の人には見えないもの。気持ち悪いが、もう慣れたやつ。
『…視えますね。五条さんも視えてるんですか？目隠ししてるのに』
最後のはちょっとした皮肉だったりする。気になってたからちょうどよかった。
「僕目が良すぎてさ、これがないと疲れるんだよ！で、本題なんだけど、僕たちはあれについて学ぶ学校の教師をしているって事なんだ」
『あーなるほど。そんな学校あるんですね』
正直よくわからないがとりあえず頷いておこうと思った。
お化けを学ぶ学校、つまりお化けの学校…オバケの学校…鬼太郎とかいたり……
「うん、君の想像は一旦置いといてもらって、あれの事を僕たちは呪霊と呼んでいる。人の負の感情から生まれた呪いだよ」
『はぁ…』
「君が襲われたのも、その呪霊だったってわけ」
『そう、ですか…でも今まで視えても襲われたことないですよ？』
「それは君が優しかったからじゃない？」
優しい？私何かしたっけ？
いまだについていけないそんな話をしながら、五条さんは最強だとかいう武勇伝的な話も聞かされていると、自分のアパートに着いた。
『ありがとうございました。このお礼はいつかまたさせて下さい』
丁寧にお辞儀をすると、五条さんは気にしないでーって手をひらひらさせた。
そして、最後に何かを私に差し出した。
「これ、傑から頼まれたお守り」
受け取ったものは、赤い、よくあるお守りだった。
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yoku(プロフ) - Nekoさん» ありがとうございますw (2022年7月13日 6時) (
レス) id: 24eb35b20b (このIDを非表示/違反報告)
Neko - 面白すぎて..チィーンw 夏油寂しそう...w (2022年7月12日 22時) (レス) @page4 id: 87f128d50e (このIDを非表示/違反報告)
yoku(プロフ) - 夢楽笑さん» コメントありがとうございます！夏油さんのイジられる話が好きすぎてw完結までもう少し、頑張ります！ (2022年7月4日 9時) (レス) id: 24eb35b20b (このIDを非表示/違反報告)
yoku(プロフ) - 小宮瑠璃さん» お返事遅くなり失礼しました。ジャーナリスト！候補に入れさせていただきます(^-^) (2022年7月4日 9時) (レス) id: 24eb35b20b (このIDを非表示/違反報告)
夢楽笑(プロフ) - 夏油さんふびんwww主人公と夏油さんの距離感ドキドキです！頑張ってください〜！ (2022年7月4日 9時) (レス) @page31 id: 91488f7b93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yoku | 作成日時：2022年6月16日 18時
