21．動き出した闇(3) ページ21
流れ出た涙をカーディガンの袖で拭う。やっと落ち着いてきて、心臓のバクバクも落ち着いてきた。
非常階段で座り込む私と夏油さん。側から見ればこんなところで何してんだって思われそうだけど、全く人が通る様子はないのでそこは安心だった。
『すみません、だいぶ落ち着きました』
「そう、よかった」
フワッと笑いかけてくれるお陰で、平静を取り戻す。
冷静にさっきの出来事を思い出した時、私を捕らえた化け物と、夏油さんと共に現れたもう一体の化け物…たしかに2体？2匹？いて、夏油さんはそれを当然のように見ていた…
『あの、聞いてもいいですか？さっきの…』
知りたくなった。貴方は私を助けにきたのか、たまたま通りかかっただけなのか、化け物が視えているのか、、あの化け物は何なのか、後からやってきた化け物は何なのか…貴方は何者なのか…
「そうだね、君は視える側だろうから、話さないといけないね…でも今日は遅いし、休んだ方がいい」
腕時計を見れば22時を回っていた。
帰らないといけない…
「私の仲間に送らせるから、着替えて職員用の出入口においで」
本当は私が送りたいんだけどね？なんて可愛らしくウインクしてくる姿にギャップ萌とはこーゆうことかと思い知らされる。
『そこまでしてもらったら…』
「いや、これが仕事だから大丈夫だよ」
仕事？教師じゃないの？と思いながらも着替えを急かされるので、そのまま更衣室へと走った。
正直、一人で帰るのが怖かったのでありがたかったが、仲間って何だろう。疑う気持ちもあったが、今頼れるのは夏油さんだけ。そう思うと無条件で信じざるを得なかった。
……
「あ、もしもし悟？ごめん夜に」
__________
「そう、とうとう動き出したよ。狙われてる子も見つけた」
___________
「あぁ、そうだ。あの子だよ。それで頼みがある」
__________
「は？！それは後で話すからっ！とにかく今すぐ病院の職員用出口へ来い！」
ピッ
「まだそっちは何も始まってないから…」
『お待たせしました…？顔、赤くないですか？』
「あっ！いや、なんでもないよ！！じゃあ行こうか」
私たちは並んで出口へ向かった。
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yoku(プロフ) - Nekoさん» ありがとうございますw (2022年7月13日 6時) (
レス) id: 24eb35b20b (このIDを非表示/違反報告)
Neko - 面白すぎて..チィーンw 夏油寂しそう...w (2022年7月12日 22時) (レス) @page4 id: 87f128d50e (このIDを非表示/違反報告)
yoku(プロフ) - 夢楽笑さん» コメントありがとうございます！夏油さんのイジられる話が好きすぎてw完結までもう少し、頑張ります！ (2022年7月4日 9時) (レス) id: 24eb35b20b (このIDを非表示/違反報告)
yoku(プロフ) - 小宮瑠璃さん» お返事遅くなり失礼しました。ジャーナリスト！候補に入れさせていただきます(^-^) (2022年7月4日 9時) (レス) id: 24eb35b20b (このIDを非表示/違反報告)
夢楽笑(プロフ) - 夏油さんふびんwww主人公と夏油さんの距離感ドキドキです！頑張ってください〜！ (2022年7月4日 9時) (レス) @page31 id: 91488f7b93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yoku | 作成日時：2022年6月16日 18時
