11．不思議な人 ページ11
次の日
出勤早々皆に驚かれた。
それもそのはず…昨日盛大に転けてしまったせいで、おでこに擦り傷と、両手首にテーピング、そして見えないけど膝と肘あたりにも傷がある。
「どどど、どうしたの？！」
『昨日更衣室前で転けちゃったんですよね。肘はカーディガンで隠せるけど、おでこは前髪長いせいで隠せなくて、昨日切ろうかと本気で思いましたよ！ハハハー！』
「いや、あんたやばいわ、普通に事故ったかDVされた後みたいになってるよ」
もう一度鏡をみると、マスクから見える頬骨辺りにあざができている。
自分ではそうでもないと思っていたが、周りから見れば結構酷く見えるそうで、会う人ごとに心配される始末。転んだだけと言うのが段々恥ずかしくなってきた。
まぁ、なんか押された気もしたんだけど、それは言わなかった。
申し送りも終え、順番に検温に周り、最後の203号室へ到着した。
一番重症そうな理由で入院した人が一番元気って、ありえるのだろうか…
別に嫌なわけでもないのよ、それでもね、なんだか気が重いの。でも仕事だから仕方ない。
いざ、参ろう…
『夏油さーん、おはようございます！』
元気よく挨拶してカーテンを開けた。
「やあ！待っていましたよ…ん？」
変わらずそこにはヘラーっと笑う夏油さんがいた。
だけど私の顔を見るなり顔をしかめた。
すぐに傷の事を聞いてくるんだろうと予測できたので先に答える。
『あぁ、これ昨日更衣室前で転けちゃったんですよ。お恥ずかしいです』
「ちょっとこっち来て」
夏油さんに手招きされて近づいてみる。
すると、いきなり手首を掴まれた。
『いッっ！！』
「あ、ごめん！」
急に掴まれたからつい痛みを我慢できなかった。
「後向いてみて？」
『え？まぁいいですけど…』
何なのだろうか。訳がわからないけど夏油さんがあまりに真剣なので従う他なかった。
「…」
そのあとも無言が続く。
『あの、もう良いですか？お熱も測らないとですし…』
私が先に痺れを切らして話しかけると、すまないと謝りながら体温計を受け取り測り始めてくれた。
「何かあったらすぐに言いなよ？」
『あ、はい…ありがとうございます。」
不思議に思いながらも病室を後にした。
「先輩！！いつの間に夏油さんと仲良くなったんですかー！」
どこが仲良いんだよ！
でも確かにたった2日なのに良く絡まれるけども！
『私も聞きたいよ…はぁ…』
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yoku(プロフ) - Nekoさん» ありがとうございますw (2022年7月13日 6時) (
レス) id: 24eb35b20b (このIDを非表示/違反報告)
Neko - 面白すぎて..チィーンw 夏油寂しそう...w (2022年7月12日 22時) (レス) @page4 id: 87f128d50e (このIDを非表示/違反報告)
yoku(プロフ) - 夢楽笑さん» コメントありがとうございます！夏油さんのイジられる話が好きすぎてw完結までもう少し、頑張ります！ (2022年7月4日 9時) (レス) id: 24eb35b20b (このIDを非表示/違反報告)
yoku(プロフ) - 小宮瑠璃さん» お返事遅くなり失礼しました。ジャーナリスト！候補に入れさせていただきます(^-^) (2022年7月4日 9時) (レス) id: 24eb35b20b (このIDを非表示/違反報告)
夢楽笑(プロフ) - 夏油さんふびんwww主人公と夏油さんの距離感ドキドキです！頑張ってください〜！ (2022年7月4日 9時) (レス) @page31 id: 91488f7b93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yoku | 作成日時：2022年6月16日 18時
