九尾狐がブラック本丸に行きました (ページ24)

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23話ページ24

「あれっ…もう無くなっちゃうな…」
コツリとガラス瓶に入った金色の球体を眺めながら呟いた雪姫
「雪姫さま？何ですかそれ？」
日替わりでお願いしている近侍…五虎退が聞いてきた
「これはね、天界にある黄金の林檎を固めて飴にした物なんだ、美味しいからたまに貰いに行くんだけど…ちょうど天界に用事あるんだよね…」
どうしようか悩む雪姫に五虎退は少しモジモジしながら言った
「あの……迷惑じゃなければ……僕も天界に行きたいです！」
目をキラキラさせながら言う五虎退に雪姫は微笑みながら
「うん、いいよ！」
といい、五虎退の頭を撫でた
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「〜と言うわけで天界に行くんだけど同行したい人をあと5人行きたい人！」
「天界に行けるとは、驚きだな」
広間に招集された刀剣男士達、
当たり前だが皆天界に行ったことがないので
皆ザワついている
「そういえば、ソラは行ったことがあるんだろ？」
三日月の問に元気よく頷くソラ
「うん！羽兎(はねうさぎ)が元気良く飛び回ってて、エンゼルフイッシュや金魚が宙を泳いでるんだ！楽しいよ！」
ソラの言葉に皆が行きたいと口を揃えた
「こうなったらジャンケンじゃ！」
陸奥守吉行の提案に皆が乗った

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そうしてジャンケン大会に勝ったのは
薬研藤四郎
今剣
小夜左文字
姥切国広
三日月宗近
の5振り

「みんな揃った？」
「はい！雪姫さま！」
五虎退が元気に答える
「じゃぁ行くよ！」
ふわりと当たりが白い光に包まれた…

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「っと到着！」
空色の地面にふよふよと宙を横切っていく金魚
羽を生やした兎は楽しそうに宙を飛んでいる
「此処が天界…」
「予想してたよりも不思議な場所だな…」
始めて見る光景に驚く刀剣男士達、
「えっと、まずはラルスに会いに行かないとね」
そう言うと近くにある薬と書かれた看板の店に入った
そこには黒いマントにシルクハット、ペストマスクと見るからに怪しい人が薬の調合をしていた
「おや、雪姫ちゃん……と？」
「この子たちは、刀剣男士達、刀の付喪神なの」
「ほう、宜しくね私は不老不死の薬屋のラルスだよ、」

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刀剣男士達がラルスに自己紹介した後
「はい、いつもの薬、」
「ありがとう、何時もごめんね…」
「なぁ、ラルスの旦那！」
「？なんだい薬研くん」

「俺に、薬の調合法を教えてくれ！」