九尾狐がブラック本丸に行きました (ページ21)

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20話ページ21

「マスター、人間嫌いって言ってた…」

ソラの言葉に雪姫を信用して良いか考えていると…

「やっほー！Everyday！雪音ちゃんだよー！」

ふわふわとしたピンクのツインテールに青い瞳、短めのスカートに薄茶のカーデガン
両手首に真っ白な包帯を巻いた少女が
突如ソラの後ろに現れた

「っ！人間か！」
和泉守が少女に向かって刀を投げるが刀は少女をすり抜けて壁へと突き刺さった
「むぅ！女の子に向かって乱暴ね！」
「すり抜け…た…」
よく見れば少女は少し半透明で
首には生々しいロープの痕がくっきり残っている
「ソラくん久しぶり！」
「雪音さん…なんでここに…」
あそびに来ちゃった！とわらう彼女にため息をつくソラ
「いや〜雪姫ちゃんが審神者になったって言うからさ〜遊びに来ちゃった………ってにっかり青江が居る！」
サッとソラの後ろに隠れる雪音
「おや、俺の事を知っているのかい？」
「知ってるもなにも、あんた幽霊切ったんでしょ！私も切られる！」
ガタガタと震え出す雪音に三日月が問いかけた
「お主、幽霊なのか？」
「はい！あんたらの嫌う人間に虐められて自死しちゃった人間です✩いじめた奴ら呪い殺したからなのか成仏出来ないんで浮遊霊やってます！☆」
テンション高めにやばい事を言う雪音に刀剣男士達はついていけない
「いや〜雪姫ちゃんが人間嫌いね〜ソラ…あんたは今まであの子の何を見てきたんだい？」
すっと真面目な声色になる雪音
「えっと…人間の社会でお仕事して…いつも上司の話してて…その後転職して…etc…etc…」
「どんな顔して話してた？」
「どんな顔…？えっとちょっと楽しそうだった…」
雪音はそう、と目を伏せ話し始めた
「実際、あの子は人間を恨んではいる、けどねそれと同じように人間が好きなの、何故かと言うと、人間にもそれぞれ個性があるから、非道な行為をする者もいれば、それを止める者もいる、あんたらだって見てきた筈だよ、」
その言葉に自分を振るってくれていた主達をを思い出す刀剣男士達…
「もしも…私も早くそれに気づいていれば……死ななかったのかな…」
ポツリと呟いた雪音の言葉を殆どの刀剣男士は聴き逃したが、傍にいた鳴狐や一期、三日月には聞こえていた
「まぁ…あの子が時の政府と繋がってるって言葉無いから安心して、てか政府壊す気だしあの子」
「本当かい？！時の政府を壊すって！？」
燭台切光忠が驚きの声をあげた
「あぁ…あの子のもう一人の主を助け出すために…ね…」