79.ハンター試験の想定外 ページ34
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「!?」
抵抗も効果を為さず、ヒソカさんの方に……引き寄せられる。
これ？ これがヒソカさんの発？
変化系？ オーラが収縮してる？ だとしたら具体的にはナニに変化させている？
混乱しながら考えを巡らせるが、もう遅い。
あっという間に彼のすぐ近くまで来てしまった。
「……!? スィス！」
キルが叫ぶ。
それに反応できる余裕はない。
「……！ ……!!」
両腕を掴まれ、とうとう逃げられない。
必死に手を振りほどこうとした。
必死に前へ逃げようとした。
必死に、このオーラをどうにかしようとした。
これさえなければ、約束を破らずに済んだのに。
これさえなければ、これさえなければ、これさえなければ――
――？
「！ ……っゲホッ、げほ、あ、あれぇ……」
口を塞いでいたオーラが、無い。剥がれている。
予想外の出来事に、思わず咳き込んでしまう。
後ろを振り返ると、ヒソカさんも本当に驚いたような顔をしていた。私の腕を掴む力も弱くなっている。
……何が起こったのかわからない、が、チャンスには他ならない。
腕を振りほどき、その反動で前に倒れてしまったが、それも気にせず四つん這いでカサカサ逃げだした。
プライドなんか気にしてられるか。
そしてある程度ヒソカさんと離れたところで呼吸が落ち着き、今度こそ負けを宣言しようとする。
「ま、まいっ」
「まいった♦ ボクの負けだ♠」
「えっ」
ヒソカさん自ら降参……？
ゆっくりと立ち上がり、間の抜けた顔で彼を見た。
「とても面白いモノを見せてもらったからね♥ 今回はこれで満足♣」
「…………は、はぁ」
どういう意味だろう。
面白いもの……あの突然オーラが剥がれた怪奇現象の事だろうか。
とにかく、これで私はハンター試験に合格してしまったというわけ？
正直これ以上戦える気がしなかったし降参はありがたいけど、なんだか複雑な気分だ。
まぁゴン君やクラピカさんも似たような状況なんだけど……
……こんなので、私のハンターライセンスは実力の証になるのかなぁ。
戦いが終わって緊張が途切れたせいか、右腕が痛み出した。
キル達の所へ戻ってすぐ、キルに最後引っ張られたことを問われ、レオリオさんになんではじめ参ったと言いかけたのにやめたんだと聞かれ、クラピカさんに腕の心配をされた。
クラピカさんには多分大丈夫です、と返したけれど……ね、念のことどうやって誤魔化そう。
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くぅつか(プロフ) - キラさん» コメントありがとうございます！ 更新本当に遅くなりますがそれでも良ければお付き合いください！ (2019年1月3日 18時) (
レス) id: d6e249ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
キラ(プロフ) - とっても面白いです！！とても続きが気になります！更新されるのを楽しみに待ってます！頑張ってください！！ (2019年1月3日 15時) (レス) id: 4b08e8e764 (このIDを非表示/違反報告)
くぅつか(プロフ) - C＠音さん» コメントありがとうございます！ そう言っていただけて嬉しいです、更新できる限り頑張ります！ (2018年8月31日 22時) (レス) id: d6e249ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
C＠音 - はじめまして！一気読みしましたが続きがきになって仕方ありません！更新頑張ってください！ (2018年8月29日 14時) (レス) id: ce7a2e00eb (このIDを非表示/違反報告)
くぅつか(プロフ) - 月翔×ミオさん» コメントありがとうございます、励みになります！ これからも頑張ります〜 (2018年8月23日 22時) (レス) id: d6e249ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くぅつか | 作成日時：2017年10月5日 18時
