76.ハンター試験の出番 ページ31
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「って〜〜くそ！ 痛みと長いおしゃべりで頭は少し回復してきたぞ」
ゴン君は再び立ち上がる。
もう意地っ張りだとかしぶといだとかそういう次元じゃないな。どうしてあんなに強く在れるのだろうか。
でも、それでこそのゴン君だ。
「よっしゃァアア!! ゴン！ 行け！ 蹴りまくれ！ 殺せ!! 殺すのだ！！」
「それじゃ負けだよレオリオ……」
どうやらクラピカさんも平静を取り戻したようだ。
レオリオさんはまだ熱くなったままだが、自分で手を出そうとしないあたり先程までに比べて明らかに余裕を持っている。
そりゃ当然か、当事者のゴン君があの様子なんだもんね。
それからしばらくハンゾーさんとゴン君の話し合い？ 口喧嘩？ が続いたが、最終的にハンゾーさんが折れ、ゴン君が勝負を制したことになった。
色々あって気絶したゴン君は隣の部屋に運ばれていく。
それを見て安堵しつつ、ハンゾーさんも運が悪いなぁと思った。
−−−−−−−−
「第二試合、クラピカvsヒソカ！」
場の空気が元通りに戻ったところで、次の試合が開始されるようだ。
……う、この戦いで私の初戦の相手が決まるのか。
相手はあのヒソカさんだというのに、全く動じる様子もなくフィールドへと歩くクラピカさん。
いくらヒソカさんと戦いたくないからといって、まさか彼に負けてくださいだなんて言えるはずもなく、私は終始無言でその試合を見守っていた。
……ヒソカさんは大分手加減しているようだった。というか念を使ってない。
だからと言って弱いわけでもなく、体術のみでも十分な強さを見せている。
二人がしばらくほぼ互角な戦いを続けた後、ヒソカさんがクラピカさんの耳元で何かを囁き、
「……参った♦」
……負けを宣言した。
クラピカさんの合格が決まった嬉しさ、ヒソカさんと戦わなければならないという憂鬱、さっき彼はなんと言ったのだろうという好奇心、色々混ぜこぜになって複雑な心境だ。
その次、第三試合はハンゾーさん対ポックルさん。
ハンゾーさんはあっという間にポックルさんを追い詰めて言った。
「悪いがあんたにゃ遠慮しねーぜ」
……こ、こえぇ。
その言葉が決め手になったのだろう、ポックルさんはあっさりと負けを認めた。
……そして、次の試合は。
「第四試合、ヒソカ対スィス！」
ちらりとヒソカさんを見ると、目が合ってしまった。
彼はにんまりと笑みを浮かべ、慣れた手つきでトランプを切る。
あぁ、もうダメかもしんない……
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くぅつか(プロフ) - キラさん» コメントありがとうございます！ 更新本当に遅くなりますがそれでも良ければお付き合いください！ (2019年1月3日 18時) (
レス) id: d6e249ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
キラ(プロフ) - とっても面白いです！！とても続きが気になります！更新されるのを楽しみに待ってます！頑張ってください！！ (2019年1月3日 15時) (レス) id: 4b08e8e764 (このIDを非表示/違反報告)
くぅつか(プロフ) - C＠音さん» コメントありがとうございます！ そう言っていただけて嬉しいです、更新できる限り頑張ります！ (2018年8月31日 22時) (レス) id: d6e249ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
C＠音 - はじめまして！一気読みしましたが続きがきになって仕方ありません！更新頑張ってください！ (2018年8月29日 14時) (レス) id: ce7a2e00eb (このIDを非表示/違反報告)
くぅつか(プロフ) - 月翔×ミオさん» コメントありがとうございます、励みになります！ これからも頑張ります〜 (2018年8月23日 22時) (レス) id: d6e249ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くぅつか | 作成日時：2017年10月5日 18時
