62.ハンター試験の安心感 ページ17
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「私は既に六点集め終わっていて、レオリオはあと三点、スィスは一点。狙うのはレオリオのターゲットである246番のポンズという女と、誰でもいいから一人だ」
「ポンズってやつがもうターゲットのプレートを奪ってたら楽なんだけどな……」
「ですね。ある程度行動の予測もできないことないですし」
身を隠せる樹の下の空洞で、夜ご飯にと栄養食品を食べつつ、私達は休憩ついでにこれからのことを話し合っていた。
なんだか昔の頃に戻った気分だ。
よく小さかったキルと一緒に敷地内の森の中で秘密基地を作って遊んでいた。
結局完成はさせられなかったけれど……、楽しかった。あの頃はまだ才能だとか考えなかったし。
勿論これは遊びではないので、真面目に話を聞く。
「残りの期間はあと四日。明日から二日、三日ほど探して、それでも見つからなかったら……いささか不安が残るが、手分けするしかないな」
確かに、クラピカさんの言う通りだ。
安全ばっかり気にしてかたまってたら効率を捨ててしまうことになるし。
当然死んじゃったりしたら元も子もないから最低限気を付けるけどね、今度はもう狙われたりしないように。
「んじゃ、今日のところはそろそろ寝ますか？ 明日のために体力も温存しておかないとですし」
これ以上話すことはないかなと思い、提案する。
まだ眠いわけではないが、こういう状況では早寝早起きするに越したことはない。
二人はそうだなと言うように頷いた。
「幸いこの空間は相当広いし、三人いても十分に眠れるな。……ところでスィス、お前男二人と一緒に寝ることになるけどいいのか？」
「え？ はぁ、全然大丈夫ですけど」
無駄に神妙な表情をしたレオリオさんの問いに、気の抜けた様子で答える。
見知らぬ人間ならともかく、この二人なんだから疑う余地もないだろう。
レオリオさんはちょっとスケベなところもあるみたいだけど……
私の答えを聞いた彼は若干不思議そうな顔をして、寝る準備の作業に取り掛かった。
……なんかよくわかんなかったけどいいや、私も準備しよう。
手ごろな大きさの木片に念入りにタオルを巻いて枕の代替品をつくりつつ、ふと後ろに振り返ると、何故かクラピカさんが固まっていた。
いつもテキパキ動くのに珍しい……
特に何事もなく夜は更けていったし、私はぐっすり眠っていた。
……この安心感は大切にしたいものだ。
痛みはもう、完全に頭の中から追い出されていた。
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くぅつか(プロフ) - キラさん» コメントありがとうございます！ 更新本当に遅くなりますがそれでも良ければお付き合いください！ (2019年1月3日 18時) (
レス) id: d6e249ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
キラ(プロフ) - とっても面白いです！！とても続きが気になります！更新されるのを楽しみに待ってます！頑張ってください！！ (2019年1月3日 15時) (レス) id: 4b08e8e764 (このIDを非表示/違反報告)
くぅつか(プロフ) - C＠音さん» コメントありがとうございます！ そう言っていただけて嬉しいです、更新できる限り頑張ります！ (2018年8月31日 22時) (レス) id: d6e249ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
C＠音 - はじめまして！一気読みしましたが続きがきになって仕方ありません！更新頑張ってください！ (2018年8月29日 14時) (レス) id: ce7a2e00eb (このIDを非表示/違反報告)
くぅつか(プロフ) - 月翔×ミオさん» コメントありがとうございます、励みになります！ これからも頑張ります〜 (2018年8月23日 22時) (レス) id: d6e249ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くぅつか | 作成日時：2017年10月5日 18時
