60.ハンター試験の受け答え ページ15
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「……刺激が少ないとは話が違うなレオリオ」
「あるぇーおかしいな、配合ミスか？」
威圧的効果音が聞こえてきそうな剣幕でレオリオさんに詰め寄るクラピカさんとは対照的に、当の本人は呑気に消毒液のビンをくるくる回している。
どうやら気を失った私を二人が看病してくれたらしいのだ。
あんなに傷口から吹き出ていた血は殆ど止まり、気分の悪さもだいぶマシになっていた。
しかしさっきのはビビったなぁ。
中途半端に意識が戻るところにあの消毒液だ、すごい刺激だった。
勿論手当への感謝はするけどね。
「……ま、まぁまぁクラピカさん……おかげで助かりましたし」
苦笑いをしつつクラピカさんを宥める。
「まぁ、スィスがいいならいいが……これから気をつけろよ、レオリオ」
「はいはいわーってるって、ごめんなスィス。これ鎮痛剤」
「おー、ありがとうございます」
錠剤タイプの薬を受け取り、ペットボトルの水と一緒に喉へ流し込む。
薬特有の苦い味が口内に広がるが、痛みと比べると断然マシだった。
「効き始めるまでちょっと時間かかるけど……あ、ちゃんと傷口塞いどかないとな」
慣れた感じの手つきで包帯が巻かれる。
私がヒソカさんの手当した時とは大違いだ。今頃包帯ほどけちゃってても驚かないぞ。
やっぱプロ志望は違うね。
「……ところでクラピカさんレオリオさん、この辺でヤバい殺気……というかヒソカさんに遭遇したりしませんでした？」
落ち着いたところで少し気がかりだったことを尋ねると、クラピカさんが驚いた顔をした。
「ヒソカならこの近くで会ったぞ。プレートを一枚渡す羽目になったが戦わずに切り抜けられた。
……どうしてわかったんだ？」
「気を失う直前、彼のオーラ――殺気を感じたんです。あー無事でよかった」
まさかとは思っていたけれど本当に会っちゃってたのか……
心底安堵しつつ、もう一つ気になっていたことを。
「そうそう、彼は自分のナンバープレートつけてました？」
船で一緒にいたときヒソカさんはプレートを隠していなかった。彼のことだし、多分島に入ってからも外さなかったと思う。
ゴン君の標的がヒソカさんであることは知らないのだろう、二人は不思議な顔をして目を見合わせる。
「プレートか……そうだな、確かつけていたと思う」
「だな。んでスィス、それがどうしたんだ？」
「あー……いや、ただちょっと気になっただけです」
あぁ、余計不安が大きくなってしまった。
心配だ……
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くぅつか(プロフ) - キラさん» コメントありがとうございます！ 更新本当に遅くなりますがそれでも良ければお付き合いください！ (2019年1月3日 18時) (
レス) id: d6e249ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
キラ(プロフ) - とっても面白いです！！とても続きが気になります！更新されるのを楽しみに待ってます！頑張ってください！！ (2019年1月3日 15時) (レス) id: 4b08e8e764 (このIDを非表示/違反報告)
くぅつか(プロフ) - C＠音さん» コメントありがとうございます！ そう言っていただけて嬉しいです、更新できる限り頑張ります！ (2018年8月31日 22時) (レス) id: d6e249ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
C＠音 - はじめまして！一気読みしましたが続きがきになって仕方ありません！更新頑張ってください！ (2018年8月29日 14時) (レス) id: ce7a2e00eb (このIDを非表示/違反報告)
くぅつか(プロフ) - 月翔×ミオさん» コメントありがとうございます、励みになります！ これからも頑張ります〜 (2018年8月23日 22時) (レス) id: d6e249ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くぅつか | 作成日時：2017年10月5日 18時
