26.ハンター試験の三次試験 ページ29
.
飛行船はどこかの高い塔の頂上に止まった。
ゴン君達とおはよーと挨拶を交わしつつ、飛行船から降りる。
何もないし誰もいない。一体ここで何をさせるつもりだったんだろう？
……はっ、まさか落とし合いのデスマッチとか……
「ここはトリックタワーと呼ばれる塔のてっぺんです。ここが三次試験のスタート地点になります。さて試験内容ですが、試験官の伝言です。
生きて下まで降りてくること。制限時間は72時間」
全然違った。
殺し合いどころかむしろみんなで一緒に協力し合うものかもしれない。
やったね、私協力プレイ大好き。……はい、ただ一人でやるのが不安なだけです。
にしても……
「下に降りる道、見つかりませんね。クラピカさん」
「そうだな……外壁をつたうのも無理みてーだしな、クラピカ」
「二人とも、そんな期待に満ちた目で見ないでくれ……私もわからない。
ただ、どこかに下に通じる扉があるはずだ」
うーん、クラピカさんでも見当つかないか……
地道に探していくしかないのかなぁと三人で肩を落としていると、ゴン君に声を掛けられた。
「レオリオ、クラピカ、スィス！」
キルも一緒だ。
……まるで何事もなかったかのように平然としている。
ゆうべのことは見なかったことにするかな……
「そこで隠し扉を見つけたよ」
ゴン君は私たちに近づき、周りに聞こえないよう小声で告げた。
「密集したのが丁度五つ。皆でそれぞれ降りてみよう」
彼は小さく手招きしつつ走り出す。
ついていかない理由がない。
私達は顔を見合わせると、ゴン君、キルに続いて駆け出した。
それからすぐだった。
私の足元の地面が消えたのは。
「あれ？」
視界がぶれる。
下を見る暇も与えられず、私はあっという間に暗闇に落ちていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 217人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くぅつか(プロフ) - 水都キルカさん» キルちゃんも十分上手だよ！私はデジタルに助けられてるだけ(( でもそう言ってくれて嬉しいよ〜ありがとう！ (2017年9月28日 21時) (
レス) id: d6e249ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
水都キルカ(プロフ) - わあ！くぅちゃん絵うっま！上手すぎ！ (2017年9月28日 21時) (レス) id: 7371dfda5a (このIDを非表示/違反報告)
水都キルカ(プロフ) - くぅつかさん» あはは！そういえばくぅちゃん！イメ画描けたからくぅちゃんのボードに載せといたよ〜！ (2017年9月26日 23時) (レス) id: 7371dfda5a (このIDを非表示/違反報告)
くぅつか(プロフ) - 水都キルカさん» ありがとう！ 夢主ちゃんには頑張ってもらいます(笑) (2017年9月26日 22時) (レス) id: d6e249ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
水都キルカ(プロフ) - くぅつかさん» 見たよ！41話！夢主ちゃん頑張れ！ (2017年9月26日 20時) (レス) id: 7371dfda5a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くぅつか | 作成日時：2017年8月9日 15時
