ゾルディックとは名ばかりです。【HUNTER×HUNTER】 (ページ18)

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15.ハンター試験の五人合流ページ18

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少しして、ゴン君とクラピカさんが現れた。
両方とも目立つ怪我はない。よかった……
レオリオさんはいないが、二人の様子を見るに彼も無事に違いない。

「キルア君、ゴン君たち無事みたいだね」
「ん？あ、ホントだ」

さり気なくキルに肩ポンしつつ、森の出口を指差す。
キルにしては珍しく気付いていなかったようで、少し驚いた顔をした。

「ゴンのやつ、正直戻ってこれるとは思わなかった」
「あー、実は私も……あはは」

私とキルは顔を見合わせて笑う。
なんか、姉弟としてじゃなくても、こうして近くでいれるのっていいなぁ。
友達ってやつ？
家を出てから八年間、ずっと生きるのに必死で、こういう関係の子は作れなかったから。
新鮮な気分だ。

……そうこうしているうちに、ゴン君とクラピカさんはきょろきょろ視線を泳がせながら私達の死角に入ってしまった。
私は何とか立ち上がり、キルと一緒に彼らを追いかける。

そこには木にもたれかかったレオリオさんがいた。
こちらはとても無事とは言えない……が、まぁ命があるだけよかった。

「や、ゴン君」

三人の会話が途切れた頃を見計らい、声をかける。

「スィス、キルア！」

するとゴン君の表情がパッと明るくなった。
ん？天使かな？
本当にかわいい子だ。キルやアルカ、カルトまでとはいかないけどね～。
そういえばあの二人も元気にしてるだろうか。
弟というよりかは妹だったアルカとカルト。また会いたいなぁ……
よし、お父さんに認めてもらったら真っ先に抱きしめに行こう。
まだ二人とも小さかったから、どんな子に育っているのか楽しみだ。

「よう、ゴン。どんなマジック使ったんだ？絶対もう戻ってこれないと思ったぜ」
「そうかな？オレはただ、ヒソカにここまで連れてこられたレオリオの香水をね……」

キルたちは何やら話をしていたようだったが、私は弟(？)達に思いを馳せるのに夢中で全然会話が耳に入らなかった。