癒し担当黒くん (ページ8)

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黒side

樹は、そうやって言ってきたのに

樹からは、仕事中に多少抑えたスキンシップが取られるようになった。

だけどその時の樹は、他のメンバーともスキンシップが激しくなっていて、俺は軽い方

どっちかというと、誰もいない時のおまけみたいな扱い

これは、さすがに酷いんじゃないかと内心モヤモヤ

樹には、ちゃんとプライベート関係の連絡はする

返ってくる言葉は、期待出来ないけど

オフの日空いてる？遊びに行きたいと送れば、その日友達と遊びに行くと言われ

樹の家行きたいと送れば、今いないから無理と断られる

このまま別れちゃうのでは？と不安で堪らない一方。俺もイライラしてきた。

確かにスキンシップを抑えてくれと頼みましたよ。だけどここまでやれと言ってない

プライベートまでとは、言ってない。絶対に！

ここまで来ると、あの時あんなこと言ったせいで、愛想尽きてしまったのではないだろうか。それならばはっきり言って欲しい。

不安と怒りが交互にくる

自分の気持ちを落ち着かせるため、俺も樹から距離を置くことにした。

その日は、樹からのスキンシップがさりげなく続いた。

樹からは、やめろと言われるのに、樹からはいいんだと思うとイライラ

さりげなく腕を掴まれる

「腕折れちゃうよ！」

俺もさりげなく腕を離させる

樹が一瞬悲しそうな顔をした気がするけど、きっと気のせい。俺だってやられたんだ。

その日の楽屋

帰りの準備をしていると樹に、声をかけられた。

「北斗、ちょっといい？」

「え、あ…いいよ？」

いきなり声をかけられ、声が裏返り何故か疑問形になる

「スタッフさんのとこ、行ってくるからちょっと待ってて」

「う、うん」

樹に残された俺は、ぼーとする

え、なにあれ？

「やっとか、」

「いつまでかと思ったは、」

「さっさと仲直りしろよ」

「こっちがドキドキした」

俺が分からず、ぼーとしてるのに対して
メンバーは、口々に言い始めた。

「え？どうゆこと？」

よく分からなくて、メンバーに助けを求めるけどため息をつかれた。

「最近、北斗も樹も元気なかっただろ。何があったかは、分からないけど喧嘩したんだろ。さっさと仲直りしろよ」

そう高地に言われ、やっぱり喧嘩だったのかと自覚した。

他のメンバーもそうそうと、頷く

「ありがとう。俺も仲直りしたい」

と言うと、頑張れよ。あとは頑張れと頭を撫でられ楽屋を出ていった。

あとは、樹を待つだけ

ちょっと緊張