癒し担当黒くん (ページ22)

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黒side

次に起きたのは、物音がしたから

「んっ、」

「あっ北斗起きた。」

聞き覚えのある声に目を開ける

そこには、樹がいた。

「へ、なんでおまえがいるの」

「俺だけじゃないぜ」

は？と思ったら、ガチャとドアを開ける音

「北斗、起きたの？」

「あ〜ほくちゃんだ。」

「倒れたっつ言うからびっくりしたよ」

「北斗、大丈夫か？」

「へ、あ、まだちょっと」

高地の質問に言葉を濁す

「んじゃまだ寝てな」

ねんねしな、と幼児扱いされながら布団に戻される

「じゃなくて、なんでいるの？」

「今日実は、サプライズでお前に会う予定だったんだよ」

「えっ、そうなの？！」

慎太郎の言葉にそうそうと皆頷く

「お前の今日の午後からの雑誌撮影は、本当はYouTube撮影で俺らがサプライズで誕生日を祝う予定だったんだよ」

高地が言葉を続けて言う

「だけど北斗の体調が良くないって聞いて、YouTube撮影はまたにしましょうってなったの」

京本の言葉に、午後からの仕事がオフになったことを思い出した。

「俺らは、YouTube撮影する場所で集まっててその話聞いたからそれ大丈夫なの？って一気に皆不安がって」

もう集合してたのに急遽なしにしてしまったことえの罪悪感

「そしたら、北斗倒れって聞いてさ」

「もう俺らもパニックよ。ほくちゃん大丈夫かなって、」

「ごめんね。俺、俺」

「ちょっとまった。」

涙が出てきて、言葉が詰まった。
迷惑かけてごめんなさいと言おうとしたら、樹に止められた。

「謝んのなしにしない？北斗最近忙しかったから体調崩してもおかしくなかったしさ」

「…ありがとう」

「そそ、ありがとう言えて偉いね」

高地に子供みたいに頭を撫でられる

「高地の弟じゃないんだけど」

「弟みたいなもんじゃんか」

撫でられるのは、照れくささと嬉しさがあった。

「ほくちゃん、マネージャーが北斗の話聞いてあげてって言ってたんだけどさ」

ジェシーが凄く優しい声で言ってきた。

「話…」

「そう話、最近北斗参ってるって聞いたよ。どうしたの？」

慎太郎も優しく言ってきてくれて、歳下に甘やかされてる自分

だけどそんなんより

「あのね」

話を聞いて欲しかった。