【刀剣乱舞】政府から審神者に人事異動することになった (ページ32)

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３１話ページ32

「ああ、勿論良いよ。ちゃんとみんなのこと考えてる博多は偉いねェ…店主さん、これもよろしく頼むよ」

ひょい、と博多から煎餅を受け取ってはそれの会計も済ませた。
先ほどアタシが買った袋の中に煎餅も突っ込んではいまだに帰ってこない日本号のいる酒のコーナーの方を見た。

なんと、まぁ…何本もの酒の瓶を腕に抱えてまだ唸っている日本号の姿が見える。
その数は絶対に皆んなでも飲む数じゃあないだろ、っていうくらいだ。本数的には4、5本くらいだが…大瓶なモンだから内容量がハンパなく多い。

それはちょっとやめてほしい気持ちがあるかねェ…。監活課の時は課長だったこともあり給料は結構よかったが…審神者に移動された今、月給は他の審神者より低いだろう。

困るっちゃ困るが、生活できないほどではないからまぁ、良いンだけどねェ？

と、その時に
「か、課長様、課長様…！」

急に聞こえてきた少しばかり懐かしい声

声が聞こえた入口の方を向けば1匹の大きな虎を連れた極の五虎退だった。
控えめにこちらに手を振りながら小さく笑みを浮かべている五虎退はアタシの部下の近侍だ…
と、いうことは…

「え！？なに、ごこきゅんっ…課長いるの？キャー！課長だーっ！」

その部下も当然いる、か…。ハァ、コイツは悪い奴じゃあないんだが…
「課長、数日ぶりですね！お宅の日本号さんは相変わらず課長ラブなんですか？あ、勿論ごこきゅんと私はいっつもナカヨシですけど！」

とにかく五月蠅いんだよ…！
あのままあのうるさい部下を万屋の入り口で騒がせるわけにもいかないし…ちょいといって来るか。

「博多、アタシはあの入り口で騒いでるあの五月蝿いやつに用があるから、日本号のところに行っていてくれるかい？すぐ終わらすさね。」

近くにいる博多と目線を合わせるために一回しゃがんでは安心させるように頭を撫でてやりながらそういった。
博多は一度きょとんとした後にアタシの後ろ側にある入り口を見ては何かを察したような表情をする。その後に小さく頷いてはてて、と日本号のいる酒の方へと向かっていった。

その様子を見てからゆっくりと立ち上がって入り口へと向かった。

「ハァ……此処は万屋、一般の審神者も利用するンだから入り口で騒いでンじゃあないよ。…ったく、困ったモンだ。五虎退は久しぶりだねェ？」

ぽふ、と自分よりも小さな頭を撫でてやりながら話し始めた