【刀剣乱舞】政府から審神者に人事異動することになった (ページ20)

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１９話ページ20

「それじゃあ、そろそろいくばい！」

「あいよ……日本号～立たせてくれるかい？」

「へいへい、そらよ…ッと」

あれから無事仲直り、これからもよろしくね、みたいな挨拶を交わしてやっとこさ明石のところに行く事になった。
ちなみにアタシは自分の力で立てないから日本号に持ち上げて、立たせてもらうことにした。

この年にもなってこんな事をされるとは……少しばかり恥ずかしいもんだ……

ヨタヨタとしながらゆっくりと確実に本丸の廊下を歩いていく。所々禍々しい殺気は感じたものの、敵わないと想っているのか否か……アタシ達にちょっかいを出してくるやつは居なかった

「おや、審神者…否、A、か。連れ去られた時は驚いたものよ…すまぬな、急な事で対処できず…父としたことが情けない」

「…あぁ、小烏丸かい。別に、アタシは気にしてないさ。本当に急な事だったからねェ…なにも責めることなんてしないよ、まぁ…これからも仲良くしておくれよ。」

途中であった小烏丸は少し申し訳なさそうな顔をしながらそう会話をして通り過ぎていった

本丸、突き当たりにあるある一室。
そこの障子は締め切ってあって、多分部屋の中は障子越しの光しか無いことだろうから、まぁまぁ暗いことだろう。

「博多、ここが明石……ってか、来派の部屋かい？」
「ん、そうばい…一兄にも聞いて確認したから間違い無いと！」

自信ありげにそういう博多はやはり微笑ましい。
ブラック本丸監活科にいた時は短刀の子達の可愛さに触れることなんてまず無かったからねェ……

障子の前によいせ、と正座しては部屋の中にいるであろう明石に声をかける

「明石国行。アタシの声をお覚えとるだろう？Aだ、アンタに話があって来た。」
入れてほしい、と付け加えて言うも、部屋の中からはなんの応答もなくシン、としていた

まぁ……無視するのも妥当か。別に意外な事なワケじゃあ無いしねェ
無理やり部屋に入る、ってのはあんまりしたく無いから…どうしたモンか……

日本号、博多と思わず顔を見合わせるも、数瞬後には日本号が笑みを浮かべていた

「俺んところのAがお前さんのところに話があるンだとよ。今いないあの2振りについてもだ」

「俺んところのってなんだよ……」

良い案だとは思ったが最初の言葉が引っかかって思わずむす、とする。
それが分かっていたかのように余裕そうに頭を撫でる日本号にはやはり敵わないと言うことを実感した

そして、来派部屋の扉は開いた。