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17話 ページ18

「そう……だよねェ……すまなかったよ、アタシが間違ってたさ…不甲斐なくて、すまない、日本号…」

重苦しい雰囲気が部屋の中に立ち込めてはアタシの謝罪の言葉からどちらも何も喋らなかった。

ただ部屋の外から聞こえて来る風の音とカコン、と鳴る鹿威しの音だけが響く。
アタシに背を向けて外を眺める日本号にチラリと横になりながら目を向けては少し驚いた


あぁ……側にいるっていうのは…余りにも気づかないモンだねェ…日本号の存在がこんなにでかい物だとは思わなかったさ
小さく笑い声を漏らしてしまっては日本号は怪訝そうに振り向いた


「いや、なに…アンタの背が大きくなったように感じてねェ…いつも側にいてくれるから大袈裟に気づかないモンだ…本当に、頼りになる背中になった」

「何言ってんだアンタ…俺たち刀剣は身体的成長はしないぜ」

「そうじゃない、雰囲気的な話さね…今度からは、ちゃんと背中預けさせてもらうよ、だから、また一緒に前線張ってくれるかい?許しておくれ、日本号」


きゅ、と日本号の手を握った。アタシよりもはるかに大きくてゴツゴツした男らしい手…一人じゃ何も出来ないわけじゃあない…
だけど、今は日本号と、博多と、この本丸との未来を気づくためには
アタシの最高の初期刀である日本号と一緒にいないと、アタシはどうもダメだからねェ


「……ったく…アンタはそうやって人の心に漬け込むのが上手いな…。高い酒、待ってるぜ」


呆れたように苦笑した日本号は空いている方の手でアタシの頭を撫でた。
日本号はアタシに向き直って珍しく正座をする…つまりこれは命令待ちのサイン


んじゃ、アタシも…仕事モードに戻るかねェ

「…さて、日本号。現在の状況の報告を頼む」


「嗚呼。
まず、アンタが寝てたのは3日間。
その間に本丸内の掃除は何とか済んでる…アンタから無意識に出てる霊力のおかげで瘴気の浄化も粗方終わってるぜ。
飯に関しては…俺と博多で。アンタの端末から政府に連絡とって食料を支給してもらったから…蔵に一ヶ月分の食料はあるから安心するこった。
あと…アンタが包丁や一期に頼んでいた事も終わってるっぽいぜ、」

ふむ…そうか、それならまぁ安心さねェ
一期達の分があらかた終わってるなら霊力が回復次第すぐに事に移せる

「それで…明石の事だが…
アイツは今部屋に引き篭もってる、アンタを斬っちまった事に少なからず罪悪感はあったみたいだぜ
博多と一緒に行ってやれ」

「…ん、了解したよ」

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ガーベラ - はじめまして!課長様、姉貴肌ですね〜。こんなお姉ちゃん欲しかったな〜。続き楽しみにしています!これからも更新頑張ってください! (2020年11月28日 20時) (レス) id: cdc708129e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:病蛟 | 作成日時:2020年7月12日 17時

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