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行き先は ページ6

朝早く。

まだ外は暗い。

いつも見る朝の空は明るくて青い。

「ほら、起きて」

小さな声でお母さんが起こしに来た。

「うん」

もう起きてるよ。そんな顔で返事をする月音。

私は表情にも現さず、声も出さず、
ハテナを頭の上に浮かべる。

『どこかに行くの?』


『旅行?起きるの早いよ』

楽しいことがあればいいなー。


あくびをしながら着替えている月音。

今日も平和。

そんな雰囲気。

『平和だなー』


月音は私を持って、リュックも持った。


『えっ?』


私の視線の先には大きな荷物。


『おぉ』

重そうな。。


お母さん、お父さんは重そうな荷物を
持って車へ。

姉の未月‹ミル›は自分の荷物を運んだ。

……何?何処に行くの?

喋れないし動けない……あ、いや、

動こうと出来るわけ無い。



『ま、いっか』


まだ暗い外。

まだ寒い車。

シートベルトを忘れずに。。

準備終了。

『まだ眠いんだよなー』

何があるのか分からないが、今日だって
月音の傍。
私は安心して眠りについた。

楽しいことがあればいいな〜…。



車の音と揺れと寒さと…何度か起きたが

まあ大丈夫でしょ。


そんな簡単な気持ちでまた眠りについた。
車の揺れに乗じて月音にもたれかかった。


1時間後。

月音に抱えられながら車を降りる。

『ここは?』

見たことの無い場所。

なーんか車いっぱいあるなぁ。


うわぁ、寒い……。

車に戻りたいっす。


『よっこいしょ!』


ちょっとイタズラで動いてみる。

ほんのちょっとね。


でも
「あっ」
月音は寝起きでボーッとしていた。

私を抱えていた腕も力が入っていなかった。



スルリと私は腕から抜け出して

砂利の上にドシャ。

「チェリーちゃん!」

「早く来て、月音」

「うん!」

月音は私を拾う。

『あーあ、やっちゃった』


『行くしかないみたいだねー』


『うーん、まあこれからのことは月音に
 任せるよー』

月音の腕の中。

寒さを我慢しながら、次は、なにかと小さな
バスに乗った。

『何処に行くんだろー』

まだそのときは、行き先は分からなかった。

予想さえしなかったが、

私はその後、

嬉しさで倒れるかと思うくらい

良い出来事があった。

ケガもしたけどね。

まあ、続くよ。


暇だったら私の思い出、きいても良いよ。

こ、ここは→←思い出して



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リラ -  人形に心があったら怖いですよね………。でもチェリー(プリン)ちゃんはそれを感じさせない優しさを持っていて凄いなぁと思います。展開が気になりますっ!更新頑張って下さい!! (2017年6月3日 16時) (レス) id: e95dc619dd (このIDを非表示/違反報告)
macaronisweets(元増田 優)(プロフ) - 更新頑張っちょー。 byブラックホール (2017年1月23日 22時) (レス) id: e6ad376b49 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひじき | 作成日時:2017年1月23日 21時

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