幻聴なんかじゃないと思った ページ13
あの日から家族とは会わなくなった。
_____会えなくなった。
呪われている呪われていると騒がれる上に
捨てられそうになるはめになった。
捨てられることが無かったのは、
呪われそうだから_____という理由の他に、
『月音のお気に入りだから』という
わけもあった。
私は月音がいつも大事にしてくれたおかげで
捨てられないでここにいるのだろう。
_______月音の部屋の押し入れに。
まあ、不幸中の幸いだろう。
捨てられるよりはマシだ。
ホコリだらけで真っ暗なところにいるのは
流石にこたえるが、それどころではない。
思いもよらぬ月音の急病に、今、家族はショックで
目に見えない暗いオーラを纏っているよう。。
何も出来ぬ悔しさは言葉で表せるものではない。
嫌な顔をしながら私をつまんでここに放り投げ
た
誰かさんへの恨みは捨てることにした。
うぅ苦しい。
あぁ怖い。
無上の悲しみを感じる。
改めてこんなとき、自分の無力さを
感じられる。
私は１階から聞こえてくる哀しみに満ちた泣き声を聞きながら
重い体を動かし、寝られる体勢に入った。
目を閉じる。
ふわふわと不思議だった。
なにも感じずなにも見ず、音もしない。
ただただふわふわと、
理想の現実を考えていた。
時が止まったように思考回路が途切れた
その時、
聞き慣れた
あの声が聞こえた。
『』
生まれてはじめて、
涙を流した瞬間だった。
私は絶望感を捨てて、
押し入れの扉を思い切り開いた。
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リラ - 人形に心があったら怖いですよね………。でもチェリー(プリン)ちゃんはそれを感じさせない優しさを持っていて凄いなぁと思います。展開が気になりますっ！更新頑張って下さい！！ (2017年6月3日 16時) (
レス) id: e95dc619dd (このIDを非表示/違反報告)
macaronisweets（元増田 優）(プロフ) - 更新頑張っちょー。 byブラックホール (2017年1月23日 22時) (レス) id: e6ad376b49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひじき | 作成日時：2017年1月23日 21時
