第10話 ページ12
ふぅ…。
『それ、代わりますよ。』
うんせ、こらせと重そうに食器を運んでいた下っ端のメイドに声をかける。
ここの食器は貴重なものも多いので、無理に運ぼうとして割られたら大変です。
下っ端のメイドは、顔を輝かせて、何度もお礼を言った。
mid「ありがとうございます、Aさん！」
…悪くないですね、この状況……。
呑気に微笑んでいると、別のメイドの叫び声が響き渡った。
mid2「あっ、危ない！」
咄嗟の判断で側の下っ端メイドを突き飛ばすと、直後に感じる冷たい水の感覚。
『…手が滑ったのですね。
大丈夫ですか、怪我は？』
しゃがんで、ドジをしてしまったメイドにきくと、震えながら頷く。
mid2「も、申し訳、ありませんでした！」
『いいのよ、気にしてないわ。』
にっこりすると、顔を赤らめるメイド。
…何故？
mid2(びっ、びびび、美少女…！！)
、
、
、
……しかし。
『どうしましょう、この服…。』
1人になって、水びたしになってしまったメイド服を見下ろし、眉を下げる。
…乾くでしょうか。
悶々と悩んでいると、体がふいに宙に浮く。
『っひゃぁ！！』
…おっと、情けない声が出てしまいました。
……それよりも。
？「え、なに今の声。
めっちゃ可愛い。」
『…インカムからのメッセージだけじゃ足りなかったんですか？
……ぴくと坊ちゃん。』
すると、黒い髪に合う黒い蝶ネクタイの人物が笑う。
pkt「会いたい発作起きちゃって。」
…いい笑顔ですごいことをおっしゃりますね。
pkt「それより、なんで濡れてんの？」
『…いろいろありまして。』
pkt「…ふーん。
大方、ドジした部下でも庇ったんでしょ？」
…勘のよろしいことで。
『…まぁ、そんなところです。
ところで、そろそろ下ろしてもらえませんでしょうか？』
私を抱えたままなのです。
pkt「ん、ムリ！
せっかくお姫様拾ったのに逃すわけないじゃん。」
『…っえ？』
私を抱きかかえ、そのまま走り出すぴくと坊ちゃん。
『とっ、ととと止まって下さいまし！！』
pkt「あはは〜♪」
、
走って走って、辿り着いたのは………
ガチャ
gr「え、は……？
お前、あの時の…。」
pi「ええ、ぴくとさん、来たの？」
kn「ぴくとの兄貴じゃないすか！！」
pkt「おわ、知り合い多。」
1番辿り着きたくなかった場所でした。
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ウパーくん - 初コメ失礼します🙇 本当にメイドちゃんがgrさん達に貰ったプレゼントを身に付けてるのマジ好きすぎる‼️ (2022年7月31日 1時) (
レス) @page43 id: a71b74aaab (このIDを非表示/違反報告)
すなめり(プロフ) - わーい＼(^o^)／さん» サラッサラです！((コメントに気付いてなかったなんて言えない() (2021年9月20日 7時) (レス) id: 87eae225ed (このIDを非表示/違反報告)
わーい＼(^o^)／ - 神通り越して、髪ですね！(ごめんなさい完結してないと思ってたなんて言えない) (2021年8月1日 22時) (レス) id: 7e1bdb3c05 (このIDを非表示/違反報告)
すなめり(プロフ) - おつ2@通りすがりの饅頭さん» こっ、こここコメントありがとうございます！！迷子については触れないでおきますね！() (2021年2月25日 15時) (レス) id: 28f94f75c2 (このIDを非表示/違反報告)
おつ2@通りすがりの饅頭 - しばらく迷子になってたら完結してただと…！？完結おめでとうございます！ (2021年2月25日 8時) (レス) id: e7282832ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すなめり | 作成日時：2020年8月11日 20時
