愛情表現（FL） ページ41
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別れよう、私たち。
Aが放った言葉に目を見開く。
数秒、思考停止した。
「……え？」
「……」
やっとの思いで聞き返してみても、Aはこっちも見てくれなければ何にも言ってくれない。
そもそも、今日は久々に二人でゆっくり過ごせる日で、なのにAはずっとソファの上でスマホをいじってばっかりだった。その時点で気づくべきだったのかもしれない。
久しぶりに見る僕の彼女かわいいな…とか呑気に思ってた数分前の自分を殴りたい。
…ていうか、あまりにも急すぎる。
そんな予兆はどう考えてもなかった。いや、僕が気づいてないだけでずっとAは考えてたのかな………
頭はフル回転なのに、なんて言葉にしたらいいのか分からない。
「……ヨンボク、私になんか隠してることあるでしょ？」
「…隠してること？」
ない、と思う。首を横に振る。
「とぼけなくていいよ、」
そう言ったAの声は震えていた。
どく、と心臓が脈打つ。心当たりが全くないのに、嫌な汗がじんわり滲んだ。
「…ほんとに分からないよ」
「、見たの。この前」
「…何を？」
「………ヨンボクと、女の人が楽しそうに話してるとこ」
……分かんない、いつの話だ。言われてもやっぱり、女の人と楽しそうに話してた場面が思い当たらない。
ソファの上で膝を抱えるAは続けて言う。
「ほんとにたまたま。…見ちゃったの」
「……どこで？」
「……………カフェ。私たちが…、よく行ってた」
Aの言う、僕たちの行きつけのカフェはガラス張りだから、外から見える仕様になってる。そこに僕と、謎の…女の人がいたってことだ。
記憶を遡るよりも前に、何より過去形にされたことにショックを受けた。
………もうほんとうに別れるつもりなの？僕が、浮気したと思ってるから…？
「最後ハグまでしてたし、」
「(…………ああ、)」
安堵とともに小さく息を吐いた。
Aが見たものにぴったりハマる記憶を思い出したからだ。
それと同時に、ちゃんと話し合いもせずにいきなり「別れる」なんて言い出すAにどう分からせるべきか。そんなことを考え始めた。
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ねむを(プロフ) - 千景さん» そう言っていただけて安心しました〜！素敵なご意見ありがとうございました！！ (2023年2月13日 21時) (
レス) id: 89ca3ce3a0 (このIDを非表示/違反報告)
ねむを(プロフ) - にゃんさん» こちらこそありがとうございました！！ (2023年2月13日 21時) (レス) id: 89ca3ce3a0 (このIDを非表示/違反報告)
千景(プロフ) - 2つとも採用していただきありがとうございます🙌🏻💕 特にリノのお話がドンピシャすぎました🥲♡ (2023年2月12日 16時) (レス) @page48 id: 2ff177cf34 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - わぁぁ!リクエスト採用してくださりありがとうございます✨ (2023年2月2日 23時) (レス) @page41 id: 58d06a67d0 (このIDを非表示/違反報告)
ねむを(プロフ) - まふゆさん» そう言ってもらえて安心しました…！！学パロ書くの楽しいことに気づいたので今後もちょくちょく書いていこうと思います☺️またいつでもお受けします〜！ (2023年2月2日 23時) (レス) id: 89ca3ce3a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむを | 作成日時：2023年1月3日 19時
