愛をもっとくれ

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帰り道。





「…仲良さそうだったね、リノヒョンと」



スンミンは俯きがちに歩きながら言う。



「んー？あー、オッパ…の猫ちゃんたちの話で盛り上がっちゃって」

「ふーん…」



オッパって呼んじゃったりしてさ…、とか言っていじけてる。なに、ちょっと拗ねてんの。



「私もいつか猫ちゃん飼いたいなーって思ってて」

「…それ初めて聞いた」

「だって初めて言ったもん」

「…」

「だからいろいろ聞いてたの」



やっぱ3匹飼ってるだけあって詳しいんだよね、と付け足す。
スンミンはつまんなそうな顔で、さっき寄ったコンビニで買った棒つきのキャンディを口に入れた。なんか最近発売した新しい味らしい。
私もさっき買ったカフェラテを一口飲む。


そこからはお互い何も喋らないまま、あっという間に横断歩道まで来た。この先の信号を渡れば分かれ道だ。
信号を待つ間、スンミンは「僕でいいじゃん」とポツ、と言った。



「…スンミナは猫飼ってないでしょ」

「……ちがう」

「なにが？」



スンミンのほうを見上げると、彼はちょうどキャンディを口から取り出した。



「………遊び相手って意味でだよ、」

「…んっ、！」



急に手が伸びてきたと思ったら、強引にキャンディを口に押し込められた。いやに甘いその味が口内に広がる。



「ちょ、なに急に…！」

「まずかったからあげる」

「まずかったからって…………もう、」



にらみつけると、スンミンはいつもの表情で「信号変わったよ」と言った。歩き出すスンミンのちょっと後ろを仕方なくついていく。もう、なんなの。……間接、だし。



「顔赤くない？」

「赤くない！」

「……ふ、かわいい」















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リクエスト にゃんさま

若干SM寄りになってしまいました……
素敵なご意見ありがとうございました！

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