30話 怒り ページ31
「…一体全体、どう言うつもりだ?」
不死川さんだ。
"鬼が入っている"ような気配のする箱を持っている。
「困ります!!どうか、箱を手放してくださいませ!!」
隠の人が焦った様子で不死川さんを追いかけてきた。
「禰豆子…っ!!」
炭治郎くんのそんな反応から、その箱の中には妹の禰豆子ちゃんが入っているとわかる。
「不死川さん、勝手な行動は慎んだ方がいいと思いますが?」
私が一言言うと、不死川さんは私の方に目線をやり鼻で笑う。
「小花衣、よく聞けェ…この鬼が人を食わない?鬼殺隊として戦える?
そんなこと、ありえねェんだよ!!!バカが!!」
___そんなこと言わないでほしい。
私は自分の妹が出来なかった自我を持つ、ということが出来る禰豆子ちゃんに、どこか期待をしていた。
この2人なら、私たちのような"悲劇"も塗り替えるような、鬼と人間の共生を実現できるのでは、と。
不死川さんが刀を振り上げ、次の瞬間その刀は箱を貫いた。
血が溢れる。
「あぁっ!!!!!」
炭治郎くんが声を上げた。
そして、隠の人を振り切り、炭治郎くんは不死川さんに一直線に向かっていく。
「やめろ!!!お館様がもうすぐいらっしゃるぞ!!!」
冨岡さんの声が響く。
しかし炭治郎くんは止まろうともせず、不死川さんが振るった刀を避けた。
「…すごいわ」
蜜璃ちゃんが頬を染めて炭治郎くんを見ている。
そして
ゴン、と鈍い音が響いた。
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るりり - 嗚呼・・・。なんて可哀想な夢主ちゃん・・・親を幼い頃から両方とも亡くすなんて・・・。 (2020年8月14日 15時) (レス) id: cd5947ff54 (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - みどりさん» ありがとうございます!イチャイチャまでが長すぎて申し訳ないです…着実に進んでるのでお楽しみに…!!!!! (2019年11月10日 12時) (レス) id: 50f77e07c8 (このIDを非表示/違反報告)
みどり - 面白いです!これからどう時透くんとイチャイチャしていくんだ…←不純な動機(?) 楽しみにしてます!これからも頑張ってください! (2019年11月5日 21時) (レス) id: ae6be26781 (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - 柊よるさん» ありがとうございます!嬉しいです〜!了解です!読みに行きますね〜!!! (2019年11月4日 22時) (レス) id: 50f77e07c8 (このIDを非表示/違反報告)
柊よる(プロフ) - 面白かったです!これからもがんばってください!応援してます!宜しければ私の作品も読んでみてくだs(((殴 (2019年11月4日 19時) (レス) id: d4860154b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なこ | 作成日時:2019年11月4日 8時