硝子の太陽4【爆豪勝己】 (ページ9)

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エピソード146 ヒーロー名ページ9

翌日。

耳郎「おはよA」

『おはよー！』

耳郎「Aって朝弱くなかった？」

響香は水戸○門のお供さんみたいにスマホを私の目の前に翳す。

耳郎「登校中に案件解決10件とか…オールマイトを軽く越してるじゃん！」

『いやいや、偶々そういうのが重なっただけだよ！』

今日はなんだか個性の発動がスムーズなんだよね…昨日ぐっすり眠れたからかな？

相澤「今日の”ヒーロー情報学”ちょっと特別だぞ。」

”特別”はヒーロー志望の大好物！！

相澤「”コードネーム”ヒーロー名の考案だ。」

「「「胸膨らむやつ来たああああ！！！」」」

どんちゃん騒ぎも束の間、相澤先生の赤い眼光で一同静まる。切り替え大事。

相澤先生のお話曰く、ヒーロー名はプロからのドラフト指名に関係してくるそう。

指名の本格化は来年、再来年から。

職場体験での指名は将来性に対する興味らしい。

ってことは…ここで既に注目されてる人は、将来有望ってことだな。

相澤「例年はもっとばらけるんだが…2人に注目が偏った。」

グラフにみんなが注目する。

轟君と勝己が驚く程指名が入ってる。

2人とも派手で、他よりも群を抜いてスキルが高い。指名しない方が不思議だ。

勿論私は…

『ないよね、』

こっちは指名する方が不思議だ。出ても無いのにね…。

ぶっちゃけプロ指名が来たって将来ヒーローになるわけじゃないけど…

ちゃんとヒーローしたいな。

相澤「これを踏まえ、指名の有無関わらず所謂職場体験ってのに行ってもらう。

　お前らは一足先に経験してしまったが…プロの活動を実際に体験して、

　より実りのある訓練をしようってこった。

　まあ仮ではあるが適当なものは…」

ミッドナイト「付けたら地獄を見ちゃうよ！！！

　この時の名が世に認知され、そのままプロ名になってる人多いからね！」

「「「ミッドナイト！！！」」」

相も変わらずにセクシー。健全な男子高校生は目の行き場に困るよね、笑

相澤先生はミッドナイトに授業を預けて、蓑虫のように寝袋に入った。

ヒーロー名か…。今までちゃんと考えたことなかったかもしれない。

みんな次々とボードにペンを走らせて、発表していく。

私は、ペン先のインクが乾いて行く一方だった。