硝子の太陽4【爆豪勝己】 (ページ3)

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エピソード140 その笑顔があればページ3

爆豪「…そうか、」

海風が、僕らの髪を揺らす。

僕とかっちゃんは、漣の音も、瞬く星も、全てが隔てられた2人だけの世界にいるみたいだった。

沈黙に浸かる。

その世界を壊したのは、かっちゃんだった。

爆豪「帰る、」

かっちゃんが鼻をスンと鳴らすと、僕の横を通り過ぎる。

緑谷「…いつか！」

咄嗟に出た言葉だった。かっちゃんは立ち止まる。

別に言う必要もない言葉だけど…出してしまったものは仕方ない。

緑谷「その気持ちの答えが、君自身で答えが出せる日が来るよ。

とっても大切な気持ちだから…僕なんかが答えを出しちゃダメだよ。」

爆豪「…」

再びかっちゃんは歩き出す。

きっとわかるはず、だってかっちゃんは…

Aちゃんを、誰よりも大切に思ってるから。
ーーーーー
僕は、かっちゃんのプライバシーとかその他諸々考えて、

かっちゃんが悩んでた、という内容の話をした。

泣いてたことも、かっちゃんのAちゃんに対する気持ちも…

全部、僕の心の内にしまっておいた。

『勝己は…私のこと、嫌いじゃないってこと…？』

緑谷「当たり前だよ！かっちゃんが、(名前jちゃんのことが嫌いなわけないじゃないか。

だって…大切な幼馴染でしょ…！？」

『…そっか…そっか…！』

Aちゃんは、嬉しそうに、太陽みたいにあったかく笑った。

緑谷「かっちゃんも、悩むことだってあるんだよ…。

言いたいことが、いつでも言えるわけじゃないから…

ほら、いって！かっちゃんのところに！今なら謝れるでしょ？」

『うん…！ありがとう、出久っ！！』

また、眩しく笑った。その優しい笑顔があれば…きっと何処だって行けそうなーーーー

そんな気持ちになる。

かっちゃんには悪いけど…僕も、彼女に恋をしていいのかな？