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でも...どうしても気になる部分があった。
『...天国さん、一つ質問してもいいですか？』
「構わねぇぜ」
『なぜ空却は、"自分はどうなってもいい"、なんてことを...』
いつも自信に溢れている空却がそんな発言をしていたことが、あまりにも衝撃的で、
＿＿＿＿＿＿"もうどうなってもいい"
...東都にいた時の、毎日が冴えない私と同じ気持ちだったから。
「俺もそれについては長年引っかかるとこがあったんだが、
...今日、あの言動をしたワケがようやっとわかったわ」
『えっ、今日！？』
「ははっ、憶測だがな」
『ど、どうしてなん「悪ぃ、遅くなった！」
一番聞きたい場面で、スパン！と勢いよく襖が開いた。
『...空却』
こんな話を聞いたあとだからなのか空却がそこに立っている、それだけでじわっと目頭が熱くなる。
「ったく、いつまで待たせんだクソ坊主。
...まあ、今日は嬢ちゃんに免じて許してやるが」
「わりぃ、わりぃ」
「思ってねぇだろ...」
どうしよう、今にも涙を落としてしまいそう。
私は声が震えないように必死に言葉を紡ぐ。
『えっと、じゃあ私はこれで...。
天国さん、ありがとうございました』
「おう、またな」
優しい天国さんは、そんな私に気付かないふりをしてくれている。
一礼し部屋を出ようとしたところで、ずいっと目の前に壁ができた。
『わっ』
「Aもまだここにいればいいじゃねぇか...って」
薄い水溜まりができた瞳を見た途端、言葉を詰まらせる空却。
『っ、ごめん...少しの間だけ、一人にさせて』
「...」
また昨日と同じように、彼に背を向けて逃げた。
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むーこ - 素敵な作品すぎますよ…！続きのご予定はもうありませんか……？ (4月25日 23時) (
レス) @page21 id: 6b7afb9598 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - いとさん» とても嬉しいです(˶ ̇ ̵ ̇˶ )♡こちらこそ読んでいただき、感想までくださって本当にありがとうございます！もっと好きになってもらえるように頑張ります｡˚✩ (2023年3月30日 18時) (レス) @page20 id: d7bba88e32 (このIDを非表示/違反報告)
いと - 最高です(泣)素敵な作品をありがとうございます。続き楽しみに待ってます。 (2023年3月29日 22時) (レス) @page18 id: 2e3d0ac53d (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - 音さん» ご感想ありがとうございます！そう言って頂き、私も幸せでいっぱいです♡忙しくて更新が出来ていませんが、この作品は必ず完結させますので、ぜひ最後まで見届けてください(*^^*) (2022年10月10日 23時) (レス) id: d7bba88e32 (このIDを非表示/違反報告)
音 - 不器用な恋で胸が暖かくなりました。ありがとうございます。続きを楽しみに待ってます。 (2022年9月14日 2時) (レス) @page13 id: c1a228581f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠 | 作成日時：2022年4月5日 7時
