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しばらくぼーっと立っていたら、荘厳なインターホンが鳴った。
あ、もしかして空却がさっき言ってた天国さんかな？
たたっと小走りで玄関へ向かう。
『はい！』
ガララと、引き戸を開けるとそこには案の定、ツートンのジャケットを着こなした男性が不機嫌そうな表情で立っていた。
「おい、空...って、悪ぃな。
どうも。君は確か、アイツの幼馴染の...」
『こんにちは！はい、AAです。
天国さん...ですよね。
空却ならすぐ戻るって言って、少し前に出ていっちゃいました』
「あの野郎...」
天国さんは小さく舌打ちをして、これまたお高そうな時計を睨んだ。
『も、もしよければ！...家に上がって待たれてはどうですか？』
「...どうすっかな」
『空却も、すぐ戻ると思うので』
「帰っても面倒なことになりそうだしな...。
じゃあ、ありがたくお言葉に甘えさせてもらおうか」
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天国さんを来客用の部屋にお通しして、お茶と気持ちばかりのお菓子を用意する。
半ば強引に引き留めたのは、天国さんとお話してみたいというのはもちろん、...私の知らない空却の話を少しでも聞けるかも、って思ったから。
『どうぞ』
「悪ぃな」
『「...』」
初対面の人と二人きりの空間はやっぱり緊張する。
喉が渇いているわけでもないのに、行き場の無い手を湯呑みにのばしてしまう。
そうこうしていると天国さんが口を開いた。
「...君、あのライブハウスで働いてるんだって？」
『あっ、はい！
あの...先日のライブ、すごくかっこよかったです！』
「ハハッ、素直に嬉しいわ」
ピンと張っていた空気が少し緩んだところで、私からもずっと聞きたかった質問をしてみる。
『...失礼かもしれませんが、空却とはどういったお知り合いなんですか？』
「あー、そうだな...」
天国さんは、どう言やあいいんだ...と眉間に手をあてて考え込んでいる。
...そんなに複雑な関係なのかな？
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むーこ - 素敵な作品すぎますよ…！続きのご予定はもうありませんか……？ (4月25日 23時) (
レス) @page21 id: 6b7afb9598 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - いとさん» とても嬉しいです(˶ ̇ ̵ ̇˶ )♡こちらこそ読んでいただき、感想までくださって本当にありがとうございます！もっと好きになってもらえるように頑張ります｡˚✩ (2023年3月30日 18時) (レス) @page20 id: d7bba88e32 (このIDを非表示/違反報告)
いと - 最高です(泣)素敵な作品をありがとうございます。続き楽しみに待ってます。 (2023年3月29日 22時) (レス) @page18 id: 2e3d0ac53d (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - 音さん» ご感想ありがとうございます！そう言って頂き、私も幸せでいっぱいです♡忙しくて更新が出来ていませんが、この作品は必ず完結させますので、ぜひ最後まで見届けてください(*^^*) (2022年10月10日 23時) (レス) id: d7bba88e32 (このIDを非表示/違反報告)
音 - 不器用な恋で胸が暖かくなりました。ありがとうございます。続きを楽しみに待ってます。 (2022年9月14日 2時) (レス) @page13 id: c1a228581f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠 | 作成日時：2022年4月5日 7時
