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今日は人混みを避けたくて、普段より早い時間に家を出た。
早春のひんやりした廊下を歩きながら上着を持ってくるか迷った挙句、結局家に置いてきた数十分前の自分を恨む。
話し声のひとつもない教室に入ると、そこには机で本を読む一人の男子生徒がいた。
なるべく音を立てないように自分の席で荷物を整理して、明日の数学の課題を進める。
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私が問題を解き進めるにつれて、だんだんと賑やかになっていく教室。
「おはよう、A」
十五分経ったくらいだろうか、挨拶をしてくれたのは同じクラスの女の子。
『おはよう！』
と挨拶を返すと、私に向かい合うようにしゃがみこみ、内緒話をするように片方の手を口元にあてた。
「昨日、大丈夫だった？
怖い先輩に絡まれたって噂を聞いたけど...」
気さくで誰とでも仲良くできる彼女は、かなりの情報通だ。
『大丈夫だよ、心配してくれてありがとう』
「Aが無事で本当によかった〜...波羅夷くんが助けてくれたの？」
『うん...て、なんでそこまで知ってるの！？』
「私だけじゃなくて、もう学校中の話題だよ！」
『ええっ！？』
学校中...はさすがに言い過ぎだろうけど、たしかに人目の多いところで話しかけられたから注目を浴びてしまっているのかも。
今日一日は好奇の目に晒されるのだろうかと思い悩みはじめたときに、友達がそれよりさ、と話題を変えてきた。
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むーこ - 素敵な作品すぎますよ…！続きのご予定はもうありませんか……？ (4月25日 23時) (
レス) @page21 id: 6b7afb9598 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - いとさん» とても嬉しいです(˶ ̇ ̵ ̇˶ )♡こちらこそ読んでいただき、感想までくださって本当にありがとうございます！もっと好きになってもらえるように頑張ります｡˚✩ (2023年3月30日 18時) (レス) @page20 id: d7bba88e32 (このIDを非表示/違反報告)
いと - 最高です(泣)素敵な作品をありがとうございます。続き楽しみに待ってます。 (2023年3月29日 22時) (レス) @page18 id: 2e3d0ac53d (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - 音さん» ご感想ありがとうございます！そう言って頂き、私も幸せでいっぱいです♡忙しくて更新が出来ていませんが、この作品は必ず完結させますので、ぜひ最後まで見届けてください(*^^*) (2022年10月10日 23時) (レス) id: d7bba88e32 (このIDを非表示/違反報告)
音 - 不器用な恋で胸が暖かくなりました。ありがとうございます。続きを楽しみに待ってます。 (2022年9月14日 2時) (レス) @page13 id: c1a228581f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠 | 作成日時：2022年4月5日 7時
