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『っはぁ、は...あれ、ここは...』
全速力で学校の門を出ると、目の前の景色が見慣れた光景に変わった。
『空却のお家の玄関...？』
...私、さっきまでどこを走っていたっけ？
なんだろう、この違和感。
『...あっ、夢だ！』
そうだ、これが夢だということをすっかり忘れていた。
夢の中の私は中学一年生。
入学して一ヶ月ほど経った頃に知らない三年生の人に絡まれて、空却が助けに来て...それから、結局どうなったっけ？
不思議なことに、これから先の未来は思い出せないのにそれまでの当時の記憶は手に取るように思い出せる。
たしか、小学校までは一緒に歩いて登下校してたけど、中学校に入ってからは空却は朝早くに家を出るようになって...
だから最近は遊ぶ回数も減っていたんだっけ。
お寺も、今の私はここで生活しているのに、なんだか久しぶりに来たように感じる。
靴を脱いで玄関に揃えていると、突然可愛らしい声が聞こえた。
「にゃぁ」
『えっ』
鳴き声のする方へ目をやると、まだ首輪をつけていないぬこがいた。
『ぬこ！...ほら、おいで』
ゆっくり手を伸ばすと、逃げるようにたたっと廊下を走り出した。
『ま、待って』
駆け足でぬこを追いかける。
もしかして、どこかへ私を連れていこうとしている...？
直感的にそう思った時に、ぬこは一度こっちを振り返ってから離れの部屋の中へ入って行った。
私も導かれるように少し空いた襖を開くと、そこはまだ物置として使われている頃の部屋が広がっていた。
...このテーブルで今の私は眠っているんだっけ。
自然と体が動き、同じように大きなテーブルへ体を預けると意識が次第に微睡んでいった。
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むーこ - 素敵な作品すぎますよ…！続きのご予定はもうありませんか……？ (4月25日 23時) (
レス) @page21 id: 6b7afb9598 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - いとさん» とても嬉しいです(˶ ̇ ̵ ̇˶ )♡こちらこそ読んでいただき、感想までくださって本当にありがとうございます！もっと好きになってもらえるように頑張ります｡˚✩ (2023年3月30日 18時) (レス) @page20 id: d7bba88e32 (このIDを非表示/違反報告)
いと - 最高です(泣)素敵な作品をありがとうございます。続き楽しみに待ってます。 (2023年3月29日 22時) (レス) @page18 id: 2e3d0ac53d (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - 音さん» ご感想ありがとうございます！そう言って頂き、私も幸せでいっぱいです♡忙しくて更新が出来ていませんが、この作品は必ず完結させますので、ぜひ最後まで見届けてください(*^^*) (2022年10月10日 23時) (レス) id: d7bba88e32 (このIDを非表示/違反報告)
音 - 不器用な恋で胸が暖かくなりました。ありがとうございます。続きを楽しみに待ってます。 (2022年9月14日 2時) (レス) @page13 id: c1a228581f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠 | 作成日時：2022年4月5日 7時
