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七月上旬、太陽は眩い光を放ってジリジリと容赦なく肌を焦がしていく。
チリン、と美しい風鈴が奏でる涼しい音にも慣れてきたある日のこと。
『十四くん、今日もお疲れ様。
これ、よかったら飲んでね』
本堂の風が通る比較的涼しい端の方で、げんなりした様子の十四くんはタオルで汗を拭き取っていた。
コトン、と近くにラムネを置く。
キンキンに冷えた瑠璃色の容器を見た十四君は、途端に目を輝かせた。
「ふぉおおお...！！
Aさん、ありがとうございますっす！神っす！！！」
そうお礼を言うと、ぐびぐび勢いよく飲んでいく。
ラムネって、そんな一気に飲めるものだっけ...？
そんなに水分に飢えていたなら、炭酸が入ってない飲み物がよかったな...と一人で反省する。
「...ぷはぁ！
美味しい〜！おかげで生き返ったっす！」
十四君は度々お寺に修行に来ている。
初めこそ緊張したものの姿を見る度に話しかけていれば、今やAさんと呼んでくれるまでに仲良くなった。
『あははっ、良かった！
...そういえば空却は？』
十四君はビクッと肩を跳ねさせる。
「じ、実は...今ちょっと修行から抜け出してるんすよ...。
空却さんがいつまで経っても休憩させてくれないから、住職さんが現れたタイミングを見計らって、そーっと..」
言い終わるとバツが悪そうに顔を背けた。
あの空却のことだ、きっと限界まで十四君を無理やり付き合わせているんだろう。
『...うん、大体察したよ。
頑張り屋さんだね、十四君』
「う、う、うわぁぁああ〜〜〜ん！
やっぱり頼れるのはAさんだけっす...！」
この体躯で甘えん坊...ふふっ、大きな弟ができたみたい。
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むーこ - 素敵な作品すぎますよ…！続きのご予定はもうありませんか……？ (4月25日 23時) (
レス) @page21 id: 6b7afb9598 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - いとさん» とても嬉しいです(˶ ̇ ̵ ̇˶ )♡こちらこそ読んでいただき、感想までくださって本当にありがとうございます！もっと好きになってもらえるように頑張ります｡˚✩ (2023年3月30日 18時) (レス) @page20 id: d7bba88e32 (このIDを非表示/違反報告)
いと - 最高です(泣)素敵な作品をありがとうございます。続き楽しみに待ってます。 (2023年3月29日 22時) (レス) @page18 id: 2e3d0ac53d (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - 音さん» ご感想ありがとうございます！そう言って頂き、私も幸せでいっぱいです♡忙しくて更新が出来ていませんが、この作品は必ず完結させますので、ぜひ最後まで見届けてください(*^^*) (2022年10月10日 23時) (レス) id: d7bba88e32 (このIDを非表示/違反報告)
音 - 不器用な恋で胸が暖かくなりました。ありがとうございます。続きを楽しみに待ってます。 (2022年9月14日 2時) (レス) @page13 id: c1a228581f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠 | 作成日時：2022年4月5日 7時
