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食事を終えお風呂に入ろうと洗面所に向かうまでの間も、中途半端なところで終わった会話が気になって仕方なかった。
悶々とした頭で洗面所に入ると...
『ん？なにこれ？』
それは洗面台の上に置いてある黒色のカールアイロン。
そのすぐ横には、見慣れないコンタクトレンズもあった。
手に取ってみるとカラーコンタクトの類。
『私のじゃないし、空却のもの...でもなさそう』
ひょこっとリビングを覗くと、空却は不機嫌そうな顔つきでスマホを触っていた。
彼の名前を呼ぶと、すぐにこちらに気付いてくれた。
「A？」
『洗面所に忘れ物してない？』
「んぁ？...それだ！！」
空却はダッと洗面所へ走り出した。
私もそれについて行って、控えめに尋ねる。
『...空却の？』
「いや、今日来てたヤツのもんだ。
無くしたとか一頻り騒いでたんだよ」
カシャとそれらの写真を撮り、慣れた手使いでスマホを操作している。
『そうなんだ...見つかってよかったね』
「おー、あんがとな」
空却はそう言ってすぐに立ち去った。
一人になってぽつんと佇む。
カールアイロンとカラコンの忘れ物って、女の子...だよね？
てことは空却の彼女...？
...思い返せば何度か引っかかる場面はあったけど、私、無意識に気付かないふりをしていた。
なんでだろう、別に空却に彼女がいようがいまいが私には関係ないし...いや、本当にそうなのかな？
顔も名前も分からない"空却の彼女"を思い浮かべてみる。
すると、なんとも言い難いモヤモヤした感情が頭をいっぱいにする。
...そうだ、"空却の彼女"のことを考えるといつも晴れ晴れしない気持ちになってしまう。
自分でも分からない不思議で、ほろ苦い感情に初めて気付いた夜。
晩春の候はもうすぐ終わりを告げようとしていた。
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翠(プロフ) - rhatomuさん» わ〜〜(⸝⸝⸝ᵒ̴̶̷̥́ ⌑ ᵒ̴̶̷̣̥̀⸝⸝⸝)♡*゜ありがとうございます！更新捗ります！♡ (2022年1月3日 15時) (
レス) @page37 id: 2440a5bb59 (このIDを非表示/違反報告)
rhatomu(プロフ) - すごく面白いです！続き期待してます！ (2022年1月2日 22時) (レス) @page36 id: 60d73fe231 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» コメント嬉しいです(˶ ̇ ̵ ̇˶ )ありがとうございます！更新頑張ります！！ (2021年9月26日 1時) (レス) id: 2440a5bb59 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです！続きを楽しみに待っています！(*´ω｀*) (2021年9月18日 7時) (レス) id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠 | 作成日時：2021年8月11日 0時
