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−一郎side−
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今、俺どんな顔してる？
一人でとぼとぼと家へ帰る俺の姿に、名の知れたMC.
B.Bのオーラなんて微塵もないだろう。
...やっちまった。
思わず抱きしめてしまった...すっげぇいい匂いだったな...って違うだろ！！
はァ...俺ってこんなに男気なかったか？
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今日はAがナゴヤに出発する日。
Aとは去年、仕事関係で知り合ってそれから仲良くなった。
俺はAの人に寄り添える優しさや、綺麗な心、見る人を虜にする笑顔...、あげていけばキリがないが、まあ何が言いたいかと言うとそんな素敵な彼女のことを好きになった。
それと、Aも無自覚だと思うが、Aはあと一歩というところで自身の心を閉ざしてしまう。
そんなミステリアスなところも気になって仕方がなかったし、将来的にはその奥に秘めた気持ちも 他の誰でもない"俺"に打ち明けて欲しいといつからか思うようになっていた。
そして、会えば会うほどその思いは深くなっていく。
砕けてもいいからこの溢れそうな気持ちを伝えたい...そんな衝動にかられ、次Aが来る時に絶対告白しよう！そう決めた日があった。
...告白を決心したその当日のAは普段の明るい彼女ではなく、ぼろぼろと涙を流していた。
俺は、初めて見るそんなAに動揺し、同時に涙を見せるほど俺に気を許してくれたのかと思うと少し嬉しかった。
とことん慰めて、それでまた彼女の笑顔が戻ったらこの想いを伝えよう。
そう思い、話を聞くと...ナゴヤにいるという幼馴染の男の話だった。
しかも何年も会ってないらしい...。
彼女はどれだけソイツのことを待っていたのだろう、俺は芯の強いAが涙を流すほど慕っているナゴヤの男に...ひどく嫉妬した。
気に食わねぇ...絶対にそんなろくでなしにAを取られてたまるか...。
玉砕覚悟なんかじゃなく...Aの男になりたい。
そんで、その日の告白はやめて...それ以降結構アタックしたつもりだったが...。
Aはなんにも気付かない様子で、俺のアピールをのらりくらりとかわし続けた。
...言い訳ではないが、Aが恋愛ごとに疎すぎるのも原因じゃないか？
そんな毎日を過ごしていたらどんどんAがナゴヤに行ってしまう日が近づいてきて、それに比例して俺は自分でもびっくりするくらい元気をどこかに吸い取られていった。
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翠(プロフ) - rhatomuさん» わ〜〜(⸝⸝⸝ᵒ̴̶̷̥́ ⌑ ᵒ̴̶̷̣̥̀⸝⸝⸝)♡*゜ありがとうございます！更新捗ります！♡ (2022年1月3日 15時) (
レス) @page37 id: 2440a5bb59 (このIDを非表示/違反報告)
rhatomu(プロフ) - すごく面白いです！続き期待してます！ (2022年1月2日 22時) (レス) @page36 id: 60d73fe231 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» コメント嬉しいです(˶ ̇ ̵ ̇˶ )ありがとうございます！更新頑張ります！！ (2021年9月26日 1時) (レス) id: 2440a5bb59 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです！続きを楽しみに待っています！(*´ω｀*) (2021年9月18日 7時) (レス) id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠 | 作成日時：2021年8月11日 0時
