13話 再開 ページ14
谷裂side
肋角さんから、｢明後日から住み込みで家政婦を雇うことにした｣、と聞いて2日目。今日がその家政婦との対面だ。
俺達特務室の獄卒は全員執務室に集められ、客間に待機している家政婦を迎えに行った肋角さんと災藤さんを今か今かと待っている。
平腹｢なーなー、新しく来る奴ってどんな奴なんだろーな！｣
抹本｢そうだね…住み込みで雇うって聞いた時は驚いたけど…｣
田噛｢家政婦、って事は女だろ？こんな男しかいない所に女1人で住み込みで働くなんてな…つーか突然すぎんだろ｣
木舌｢まあまあ、きっと深い訳があるんだよ｣
斬島｢ああ、肋角さんから話を聞く前に災藤さんから話を聞いたんだが、その時の言葉が意味深だったな｣
佐疫｢確か…『"ここしか"身寄りがない』だったっけ…？｣
谷裂｢"ここしか"？どういう事だ？｣
佐疫｢さあ……？｣
ｶﾞﾁｬｯ
災藤｢おやおや、そんなに慌てなくても彼女は逃げませんよ｣
肋角｢楽しみなのはわかるが一旦落ち着け
……ｺﾎﾝ、さて、先日連絡したように、今日からここ特務室へ住み込みで働くことになった家政婦が来ている。……入れ｣
誰が住もうが関係の無いことだ、そう思っていた。
そいつの顔を見るまでは。
『失礼します…本日よりこちらで働かせていただくことになりまし……お兄、様……？』
谷裂｢な……!?｣
小柄で華奢な体型。
俺と同じ紫の瞳。
少し癖の付いた長い白銀の髪。
唯一初めて見た所は髪と同じ白銀の狐のような大きな耳と尻尾。
『お兄様ぁぁっ!!』
そいつは俺にわっと泣き付いてきた。俺は優しくそいつを抱きしめる。
木舌｢お、お兄様…!?…って谷裂!?｣
『お兄様…っ、ぐすっ、寂しかったっ、怖かった…会いたかったっ…！』
制服が涙で濡れるのなんて気にしない。俺も少し涙ぐんでしまっているから。
涙を堪え、少し震える声で俺はそいつに言った。
谷裂｢俺もお前にずっと会いたかった…A｣
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緑桜しぇくあ(プロフ) - ねむねむさん» コメありがとうございます！自分がホラー好きなんでほんの少しだけ笑える要素入れつつホラーにしました！このお話が完結したら続編を書こうと思っておりますので完成したらそちらも読んでいただけると幸いです！ありがとうございます！ (2017年10月8日 23時) (
レス) id: c9ced172c2 (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむ - あ、でもかなりホラーですね (2017年10月7日 18時) (レス) id: 7ee805d977 (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむ - お話見ました。とっても面白いです (2017年10月7日 18時) (レス) id: 7ee805d977 (このIDを非表示/違反報告)
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