下の名前 ページ39
*
「え……っと……?」
「あっ、急にごめんね!!本当に、無理とか
しなくても良いから…!!」
突然の出来事に固まっていると何を勘違い
したのか焦る木野さん。
そんな彼女の様子につられて私まで、
あわあわと焦ってしまう。
「ぇ…、と……あっ、秋ちゃん!」
いつもは出さないような大きな声を
焦り過ぎからか、出してしまう。
そのおかげでキャラバンはシーン…、と
先程まで騒がしかったのに静まりかえる。
誰も何も発っさない空間に耐えきれなく
なり恥ずかしさ故に下げていた頭を
ゆっくりと上に上げた。
「〜〜〜〜!!、夕ちゃん可愛い!!」
ｷｬｰ、と言いながら抱きついてきた木野さん…
じゃなくて、秋ちゃん。
他人(ヒト)に抱き付かれたのは久しぶりな
ため、少し戸惑ったが遅れて反応。
「ありがとー…、…?」
体は抱き付かれていて動かせないため
唯一動かせる右腕をなんとか秋ちゃんの
頭上へと持っていき優しく頭を撫でた。
昔、大好きだったあの子がしてくれたように。
「えぇー!?先輩が下の名前なら私も
春奈、って呼んで欲しいです!!」
聞こえてきたのは更なる注文。
秋ちゃんから解放された私は声の主を
辿ってみる。
主は音無さん。
「うん。……は、春奈ちゃん…!!」
おぉ!!なんだか、少し距離が近くなった
気がしますね、と若干興奮気味に話す。
その様子がとある子と重なり懐かしい気持ちに
見舞われる…が、今の相手は春奈ちゃん。
しっかりしないと…
、と何かソワソワしている雷門さんと
財前さん……と、風丸君…?
どうしたのか聞いてみるとどうやら
三人共下の名前で呼んで欲しかったらしい。
意外。
なんだか、この京都へと向かう数時間の
間でかなりみんなとの距離が縮まった気がした。
?side
＿＿……、姉さん………＿＿＿
柄にも無く、“独り”ポツンと呟いた。
自分以外誰も居ないこの部屋はそんなに
大きい筈もないのに何故かとても大きく感じた。
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緑猫 - 愛詩春花さん» 愛ちゃああああああああああああ(((黙 ありがとうっ!全然ダメダメだけどっw …心情が書けないのよ(笑) …あ、そーいえば黒駒。ミバ制限掛けられたんで()出来れば拡散希望…とか…((( (2015年4月12日 3時) (
レス) id: 7f99277191 (このIDを非表示/違反報告)
愛詩春花(プロフ) - クロちゃん☆だいぶ遅くなったけど← 読みに来たよ！描写力すごいねb (2015年4月11日 19時) (レス) id: 0cffe918c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緑猫 | 作成日時：2014年11月24日 18時
