謎の人物 ページ37
*
「………」
誰かに名前を呼ばれたような気がして、
パチッ、と瞼を開いた。
筈だったが、開いたと思ったのに視界は
まっくろ。
目の部分だけ温かい。
「………んむ……?」
何となく、声を出してみると少し光が
見えた。なんだろう、コレ。
声を出したら明るくなるのかな。
「……起きている…のか…?」
誰かの声が聞こえた。
それはどうやら上から聞こえているみたい。
冷たい声だけど何処か、懐かしい。
私はとりあえず無言で首を縦に振る。
よかった…、と聞こえた。
「また、無茶をしたんだね」
“また”
その言葉に何か引っ掛かったが深く
考える事はしない。
何故なら、頭が割れるように痛いから。
何も、考える事が出来ない。
「全く…昔からいつもそうだよね。
たまには休みなよ。＿＿弱いんだから」
優しく、優しく頭を撫でている少し細い手。
その動作が何か割れ物を扱うような繊細な物を
扱うような、そんな動きのような気がした。
「…だい…じょぶ……だよ、」
「……え……」
なんとか振り絞って出た声は物凄く
掠れて聞き取れたかな?
実際、喉も裂けるように痛いけど。
でも。
そんなに震えている手、なんとかして
あげたいと思っちゃったんだもん。
顔も、名前も知らない人だけど。
こんなに優しい手つきの人が悪い人には
思えないし。
一瞬。撫でる手が止まった。
「…そう…だね。…うん。大丈夫」
大丈夫、大丈夫。
その言葉を口の中で繰り返している。
絶対、悪い人じゃない。
と、何処からか足音が聞こえた。
同時に再び手が止まる。
「…すまない。時間のようだね」
「夕、起きてる?」
ガチャ、と扉が開きみー姉が入るとほぼ
同時に私の視界は開け、そこにいたであろう
人物は既に居なくなっていた。
「……夕…?」
「ふぇっ…!?…ぁ、…おはよー…?」
みー姉の顔が目の前に来るまで私は
先程の人物について考えていた。
いつの間にか、消えた頭痛と喉の痛みに
ついて。も忘れずに。
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緑猫 - 愛詩春花さん» 愛ちゃああああああああああああ(((黙 ありがとうっ!全然ダメダメだけどっw …心情が書けないのよ(笑) …あ、そーいえば黒駒。ミバ制限掛けられたんで()出来れば拡散希望…とか…((( (2015年4月12日 3時) (
レス) id: 7f99277191 (このIDを非表示/違反報告)
愛詩春花(プロフ) - クロちゃん☆だいぶ遅くなったけど← 読みに来たよ！描写力すごいねb (2015年4月11日 19時) (レス) id: 0cffe918c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緑猫 | 作成日時：2014年11月24日 18時
