まっしろな ページ36
*
ふわふわ。
気付いたら何処か、知らない場所で
浮いていた。
たった一人で。
何処かなー…、と顔を上下左右に動かすが
どこもかしこもまっしろ。
まっしろな、空間に一人。
寒くもないし、暑くもない。
目を瞑ると黒。
“しろ”と“くろ”しかないのかな＿＿?
ヤだなぁそんなの、面白くないもん。
腕を組み、誰に対する事もなく一人で
考え事をする。
ふと、自分の手を見てみた。
だって、手って“しろ”でも“くろ”でもないし。
でも、違ったんだ。
手はナカッタ。
そこにあったのは、“しろ”。
五本の指なんて見えなかった。
ちょっと怖くなってきたかも。
気付いたら私は走っていた。
何も無い、“まっしろ”な空間を。
走ってるなんて感覚はないかも。
なんだろう、強いて言うなら
ただ、何もないところを蹴っている…?
アレ、蹴る。ってなんだっけ。
蹴る、ける、ケル、
わかんなくなって、頭が痛くなって、
アレ、頭。ってなんだっけ。
わからない。ってなんだっけ。
ガンガンと痛くなる何かに手を当てて
その場にしゃがみこんだ。
なに、なに、これ。
こんなの、知らないよ＿＿?
怖くて、恐くて、涙が出そう。
涙。ってなに。
怖い、恐い。ってなに。
私はよくわからないものを未だにガンガンと
痛くなる何かから流した。
その時だった。
何もない“まっしろ”な空間に
聞いたことのある声が響いたのは。
その声は酷く落ち着くものだった。
私は何故か目を閉じて声のする方向へと
手探りで歩く。
手探りで良い。勘で良い。
いつの間にか、しょっぱい何かは
止まっていた。
『大丈夫、大丈夫』
その聞いたことのある声は私に優しく
語り掛けていた。
ふわふわ。
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緑猫 - 愛詩春花さん» 愛ちゃああああああああああああ(((黙 ありがとうっ!全然ダメダメだけどっw …心情が書けないのよ(笑) …あ、そーいえば黒駒。ミバ制限掛けられたんで()出来れば拡散希望…とか…((( (2015年4月12日 3時) (
レス) id: 7f99277191 (このIDを非表示/違反報告)
愛詩春花(プロフ) - クロちゃん☆だいぶ遅くなったけど← 読みに来たよ！描写力すごいねb (2015年4月11日 19時) (レス) id: 0cffe918c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緑猫 | 作成日時：2014年11月24日 18時
