始まり ページ1
*
「…そうだ。アップルパイ食べよう」
先程まで椅子に座って何かを読んでいた
彼女は、ふと思い付いたように立ち上がり
こう言った。
ぱたん、と本を閉じ机の上に置く。
「…あれ、アップルパイ…」
何処だ…?と探し始めた彼女。
キッチンに入り約15分がたった頃。
「んー…あ!!見つけた…!!」
ようやく、見つかったようだ。
「…えへへ」
お気に入りのカップに紅茶を注ぎ、
それとアップルパイを片手に机へと戻る。
辺りは彼女の持っているカップからの
匂いが広がった。
「いただきます」
アップルパイを食べる。と宣言してから
30分もたっていた。
しかし、彼女は気にした様子はなかった。
アップルパイを一通り食べ終わった頃。
やっとカップに手を伸ばした。
「…もう、大丈夫…だよね…?」
手先からちりちりと暖かい温度が
伝わってくる。
ゆっくりと両手でカップを持ち、口もとに
近付けた。
…その時。
『進む君と止まった僕の…』
電話だ。
彼女はその音に驚いたのか、ビクッと
肩を震わせ丁度近くにあったタッチ式の
携帯を手に取る。
「…もしもし」
通話ボタンを押すと無機質な女性の声。
否、機械越しだからかもしれないが。
「…はい…“涼野夕”です」
今、思えばアレが始まりだったのかな…
少女はこれから始まる物語の鍵へと
なっていくのだ。
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緑猫 - 愛詩春花さん» 愛ちゃああああああああああああ(((黙 ありがとうっ!全然ダメダメだけどっw …心情が書けないのよ(笑) …あ、そーいえば黒駒。ミバ制限掛けられたんで()出来れば拡散希望…とか…((( (2015年4月12日 3時) (
レス) id: 7f99277191 (このIDを非表示/違反報告)
愛詩春花(プロフ) - クロちゃん☆だいぶ遅くなったけど← 読みに来たよ！描写力すごいねb (2015年4月11日 19時) (レス) id: 0cffe918c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緑猫 | 作成日時：2014年11月24日 18時
