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「日本ではシロムクを着て、韓国ではチマチョゴリを着ようね」
『…調べてたん…?』
「ドレスはどっちでも着ようね。白はもちろん青も似合うと思うけど、ミントグリーンも捨てがたいね?」
ここでヌナは堪えきれなくなったように爆笑した。
僕も釣られて笑った。
お互い顔が真っ赤だった。
まさかこんなことになるなんて、思ってもいなかった。
その夜僕たちは、サムギョプサルをじゅーじゅー焼いて、ビールをぐびぐび飲みながら話した。
ヌナは「グクはそのままで良いんだけどな」と言った。
「私はグクが小舟でも、防波堤でも、灯台でも、何でもいいんだよ。
どんなグクでも、近くに居てくれるだけで安心するよ。…それに、」
”こんなにいつも爆笑するの、グクと一緒に居る時くらいだよ。私はそっちの方が特別に思うかなぁ”
と肉をサンチュに包みながら言った。
…確かに。
僕だって、ヌナと居る時が一番笑ってる気がする。
そして今なんだか人生において結構大事な話をしている気がするけど、僕とヌナの肉を焼く手は止まらない。
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作者名:midorimusi | 作者ホームページ:https://twitter.com/midorim49986564
作成日時:2022年8月12日 20時