a given day 【JM】

ルームシェア１ ページ7

　
　
いざルームシェアを始めてみると、びっくりするくらい何の問題もなかった。
　
はじめの数日は私も部屋を探していたけれど、ここに敵う物件など到底無く、途中から探すのをやめてしまった。
　
　
　
　
ポールさんから連絡が来るかも知れないと思ったけれど、それも無かった。
　
紹介できる物件が見つからないのだろう。
　
もしくはもう忘れているのかもしれない。
　
　
　
　
ジミンとは生活パターンがまるで違って、ほとんど会わなかった。
　
私は朝早く起き夜早く寝て、ジミンは昼頃に起きて朝方に寝ているようだった。
　
あまり出掛けず、ほとんど部屋に居るようだった。
　
　
　
　
たまに顔を合わせた時は感じ良く挨拶をした。
　
使ったコップはいつもきちんと洗ってあるし、料理はしていなかった。
　
共用部を汚すことも無く、うるさくすることも無かった。
　
　
　
　
特に打ち合わせをしたわけでもないけど、ゴミが溜まっていればどちらからともなくアパルトマンの回収ボックスへ捨てに行った。
　
私がちょっと飾っておいた食卓の花の水を、替えてくれた形跡すらあった。
　
　
　
　
会話をしなくとも、そういった生活態度から彼に対して少しずつ信頼感が芽生えていった。
　
ジミンは理想のルームメイトだった。
　
　
　
　
ひとつだけ気がかりなのは…
　
　
　
　
彼はカップラーメンしか食べないつもりだろうか。
　
　
　

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