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それから一週間がたった。あのトントンという豚男は毎日来るというわけでもなく、大体二日に一回くらいの程度で来ることが分かった。多分、軍人さんは他にも仕事があって忙しいのだろう。
今日もトントンは来ていた。最近は少しお疲れなんだろうか、瞼を重くしてコクリコクリと顔を揺らして今にも眠りにつきそうだった。
じっとトントンの方を見ていると視線に気づいたのか、はっとしたような顔をしたあと、こちらを見つめて「仕事しろ」と口パクで伝えてきた。
なんだ。眠そうにしているわりには人を注意することぐらいできるじゃないか。
こちらを見てくるトントンに「あんたもね」と口パクで返した。トントンは不貞腐れたような顔をするが、私は言い返したことへと満足感がつのり、つい顔がにやけてしまった。
…
梅雨に入りどこかじめじめとした嫌らしい空気の漂う就寝前の寄宿舎は雑談で賑わっていた。
「そういえばA！お前豚男に物凄く見られてるじゃん！」
凉は唐突に大きな声でそう言う。絹は「うるさい」と返し、凉は落ち込んだ子犬のように肩を落とした。
『そこまで言うことないじゃない絹。まぁ、あの豚男とは何かあったのよ』
「なんかあったって…とっても気になってしまうじゃない！」
花子は頬を膨らませながらそう言うが、教えたところでニヤニヤとされるだけなので教えるはずはない。
「それより今度の休みはAなんでしょ？あたしは今日休みだったの」
絹はいつもと変わらない素っ気ない態度でそうたずねてきた。そういえば、今度の日曜日は久しぶりの休みだ。毎日働き詰めだったので休みという意識が薄れて、絹に言われるまで気づかなかった。
「Aちゃんはどこかに行くの？」
『特に行くところなんてないわよ…ただ少し気分を晴らしにいくだけ』
「Aらしいな！」
そう大きな声で言う凉を絹はまた「うるさい
」と言った。
『あんまり大きな声出したらダメですよ。凉さん』
「あはは、そうだよな。分かったわ。んじゃ夜も遅いしランプ消してくるわ。おやすみ〜」
凉の言葉に皆が「おやすみ」と返事をして布団に入った。
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凛 - 更新してくださりありがとうございます。これからも自分のペースで頑張ってください。 (2021年12月30日 21時) (
レス) id: 35d08cc685 (このIDを非表示/違反報告)
青い朱雀 - すっっっっき... 無理せず、更新頑張ってください。 (2021年12月18日 10時) (レス) @page24 id: e603c0dff1 (このIDを非表示/違反報告)
菊 - 続きが気になります。 更新頑張ってください。 (2021年11月28日 16時) (レス) @page23 id: 35d08cc685 (このIDを非表示/違反報告)
大根おろし(プロフ) - 更新を気長に待ってます、頑張ってください (2021年4月25日 16時) (レス) id: b2446655e6 (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - あずきもち。さん» ありがとうございます！ (2021年3月14日 22時) (レス) id: ba86ab62db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あなたのしゅきぴ♡ | 作成日時：2020年6月21日 9時
